日経平均は3月9日から窓を三つ開けながらの上昇し3月25日に2万8149円(ザラ場
高値2万8338円)まで駆け上がりました。急騰する前はさらに一段安値も懸念され
る水準から突然急騰し押し目も作らず連騰する動きは半年前の昨年9月と同じでした。
日足チャートでは3月22日に開けた二つ目の窓を4月7日に埋めました。残るは3月
17日に開けた一つ目の窓です。その窓を埋めに行くのかあるいは踏ん張れるのか
やはり最終的には日本企業の業績次第です。
思い起こせばコロナショックから立ち直りそれまで越えられなかった2万4000円の
壁を11月に難なく超えたところから東京市場の急騰は目を見張るものでした。FRB
が未曽有の金融緩和姿勢を強め緩和相場が展開されました。物色は旅行や外食が制
限されモノへの消費が活発になりました。
製造業には追い風が吹くことになり東京市場は化学や鉄鋼、機械、自動車など景気
敏感株が多いことがコロナ禍で人気を集めました。そして2022年はFRBがインフレ
抑制に大きく舵を切り市場の予想以上のスピードで引き締めを行うことがハッキリ
してきました。
次回のFOMCでは0.5%の利上げに進み量的な引き締めを同時に行うという予想が
主流になりました。さらに6月のFOMCでも0.5%連続利上げを行うという予想や
0.5%が引き上げが3回連続で行われ、その後は0.25%の利上げという予想まで出て
います。引き締め加速がメインシナリオとして定着しつつあります。
2020年とは真逆の相場環境になり日本株には米国株以上に強い逆風が吹くのでは
ないかと懸念されています。3月期製造業の業績を占い存在として市場の注目の高
い安川電機の決算では増益でしたが、会社予想の業績を下回りました。受注動向に
は陰りは見られないようですが、会社の計画通り達成するには半導体不足など前期
の業績未達の原因が解消されるかどうかという見方が出ているようです。
市場の懸念が払しょくされるのか。決算発表で次第に明らかになりそうです。日経
平均が再び2万5000円を試すところまで下げるのかどうかはやはり日本企業の今期
業績見通し次第です。
安川電機が属しているセクターは足元の業績よりも半年先や1年先の見通しが株価を
左右します。受注動向である程度業績の見通しがつけやすいセクターだからです。
上海での都市封鎖がいつ終わるのか、他の年にまで広がるのか。オミクロンの特性
を考えればゼロコロナ政策を続けることが中国経済の一番のリスクかもしれません。
韓国もベトナムも昨年までは感染者も少なくコロナ対策の優等生と言われていました。
しかし軽症でも感染力の強いオミクロンでは昨年までの感染者数の少なかった両国で
過去3ヶ月に急増しています。感染者数は韓国が世界9位、ベトナムが12位まで悪化し
ました。
中国でも同じことが起こる可能性は決して低くはないでしょう。ロックダウンで例え
上海の感染者が抑え込めたとしても他の都市で感染者が急増するケースも考えられま
す。都市封鎖による経済への影響は決して低くはありません。ゼロコロナという世界
では非主流の政策を堅持する限り中国経済のリスクは消えません。
次回の更新は12日を予定しています。
高値2万8338円)まで駆け上がりました。急騰する前はさらに一段安値も懸念され
る水準から突然急騰し押し目も作らず連騰する動きは半年前の昨年9月と同じでした。
日足チャートでは3月22日に開けた二つ目の窓を4月7日に埋めました。残るは3月
17日に開けた一つ目の窓です。その窓を埋めに行くのかあるいは踏ん張れるのか
やはり最終的には日本企業の業績次第です。
思い起こせばコロナショックから立ち直りそれまで越えられなかった2万4000円の
壁を11月に難なく超えたところから東京市場の急騰は目を見張るものでした。FRB
が未曽有の金融緩和姿勢を強め緩和相場が展開されました。物色は旅行や外食が制
限されモノへの消費が活発になりました。
製造業には追い風が吹くことになり東京市場は化学や鉄鋼、機械、自動車など景気
敏感株が多いことがコロナ禍で人気を集めました。そして2022年はFRBがインフレ
抑制に大きく舵を切り市場の予想以上のスピードで引き締めを行うことがハッキリ
してきました。
次回のFOMCでは0.5%の利上げに進み量的な引き締めを同時に行うという予想が
主流になりました。さらに6月のFOMCでも0.5%連続利上げを行うという予想や
0.5%が引き上げが3回連続で行われ、その後は0.25%の利上げという予想まで出て
います。引き締め加速がメインシナリオとして定着しつつあります。
2020年とは真逆の相場環境になり日本株には米国株以上に強い逆風が吹くのでは
ないかと懸念されています。3月期製造業の業績を占い存在として市場の注目の高
い安川電機の決算では増益でしたが、会社予想の業績を下回りました。受注動向に
は陰りは見られないようですが、会社の計画通り達成するには半導体不足など前期
の業績未達の原因が解消されるかどうかという見方が出ているようです。
市場の懸念が払しょくされるのか。決算発表で次第に明らかになりそうです。日経
平均が再び2万5000円を試すところまで下げるのかどうかはやはり日本企業の今期
業績見通し次第です。
安川電機が属しているセクターは足元の業績よりも半年先や1年先の見通しが株価を
左右します。受注動向である程度業績の見通しがつけやすいセクターだからです。
上海での都市封鎖がいつ終わるのか、他の年にまで広がるのか。オミクロンの特性
を考えればゼロコロナ政策を続けることが中国経済の一番のリスクかもしれません。
韓国もベトナムも昨年までは感染者も少なくコロナ対策の優等生と言われていました。
しかし軽症でも感染力の強いオミクロンでは昨年までの感染者数の少なかった両国で
過去3ヶ月に急増しています。感染者数は韓国が世界9位、ベトナムが12位まで悪化し
ました。
中国でも同じことが起こる可能性は決して低くはないでしょう。ロックダウンで例え
上海の感染者が抑え込めたとしても他の都市で感染者が急増するケースも考えられま
す。都市封鎖による経済への影響は決して低くはありません。ゼロコロナという世界
では非主流の政策を堅持する限り中国経済のリスクは消えません。
次回の更新は12日を予定しています。