kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ゼロコロナ

2022-04-18 05:55:35 | 日記
さて今週の東京市場はどのような動きになるのでしょうか。ウクライナ危機は
ロシアが再び攻勢を強めるなどで停戦への期待は遠のきました。欧米中心にロ
シアへの経済制裁は強まることはあれど緩和に向かうことは当面期待できませ
ん。FRBの利上げ加速も強まるばかりです。

また一段と円安が進み輸出産業には追い風になる一方、原料や燃料は海外市況
高に円安が追い打ちをかけることになり内需系の企業にはコスト上昇が負担で
す。どこまで製品価格に転嫁できるかが収益を左右しそうです。卸売り部門の
上昇に比べて消費者に近い企業は価格転嫁は遅れています。やはり末端での過
当競争が大きいようです。

国内でのコロナ感染状況は一都三県や関西圏で先週減少傾向が強まっている一方
東北や九州など地方では過去最高を記録するなど明暗が分かれています。否定す
る見方もあるようですが、第6波まで感染者が多かった地域では一定の集団免疫
が出来上がり、若年層まで進んだワクチン接種で感染者が減少に転じているので
はないのか。

一方地方はワクチン接種率では都市部よりも高くても第5波まで感染者が少なか
ったので免疫を獲得している人の比率が少ないから感染者拡大にまだ歯止めがか
からないのではないのか。世界を見渡してもデルタ株で感染者をが多く出した
インドや米国では感染が落ち着いているようです。反対に昨年まで感染者数が
少なかった韓国やベトナムではオミクロン株の猛威が続いていて今年感染者数が
急増しています。

いずれにしても第7波が心配された国内では一部の地方を除いてはその懸念は遠の
いたかもしれません。経済再開銘柄にとっては良いニュースであり国内景気にも
良い影響がありそうです。

その究極にあるのが中国です。中国では感染者数が拡大して医療危機という問題
ではなく、ゼロコロナ政策による都市封鎖で経済に下押し圧力が強まっていること
です。最大都市上海に続いて西安でも都市封鎖が先週発表されました。これまで
感染者数が少なく感染力の強いオミクロン株という特徴もありなかなか感染を封じ
込めないのが現状です。

過去の成功体験が中国のゼロコロナ政策の維持を続けている背景があります。既に
ウィズコロナ政策に転換した欧米とは大きな違いです。中国で人口14億人を抱える
中国で果たしてゼロコロナ政策が今回も成功するのか。その帰結は中国ビジネスを
展開している日本企業にとっても大きな関心事です。
コメント
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