kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

期待したほどではない

2022-04-26 05:46:49 | 日記
NYダウの大幅下落で週明け25日の動きが注目された東京市場でしたが、下げは
比較的小さかったようです。ダウの下落率2.8%に対して日経平均は1.9%の下落
でした。22日に日経平均が448円下落していたことや既に海外投資家はかなり日
本株の売却が進み売るべき投資家は少なかったこともあったのでしょうか。

日本企業の手元流動性は高く割安感の出た企業は自社株買いが期待できることも
下げが小ささに繋がったのでしょうか。東京製鉄が自社株買いを発表したことで
逆行高したことで市場は確実に先行きの市場環境に拘わらず確実に買いが見込め
る自社株買いへの期待は強そうです。

今週はGW前で29日(金)が祝日のため立ち合い日数は4日間です。特に週末は
月末でもあることから売りが出やすいかもしれません。GW中に注目のFOMCが
あるためにリスクを取った買いも余り期待できません。

GW中でも市場が堅調に推移する年もありましたが、今年に限ってはリスク要因
が山積の為に多くは期待できません。上海では都市封鎖がまだ続いています。北
京でも感染者数の増加で検査の拡大がニュースとして流れてきました。政治経済
の中心地である北京まで都市封鎖が広がると影響は一段と大きくなります。日経
平均に影響の大きいファーストリテイリングとSBGはいずれも中国関連という位
置づけです。

中国発の悪材料で先物主導での下落には注意が必要です。25日の取引では2社で
日経平均の下げ幅の4割にあたる208円が二銘柄での下げです。一方月末・月初で
下げが大きくなれ発射台が低くなったGW明けの方が短期的な株高が期待できる
かもしれません。

もっともそれもFOMCを結果や先行きについて米国株がどう反応するかに左右さ
れます。そして忘れてならないのは、ここにきていよいよ中国のゼロコロナ政策
によるリスクが顕在化してきたことです。中国での感染者の拡大が今後どうなる
のか現時点では不明ですが、これまで感染者が抑えられていた中国ではもし封じ
込めに成功したとしてもかなり経済を犠牲にしてしまうリスクがありそうです。
中国リスクは米国よりも日本の依存度が高いだけに要警戒です。

昨年末ワクチンと治療薬を手に入れたことから今年は本格的な経済正常化が期待
されていました。しかし感染力の強いオミクロン株の出現でワクチン効果が低下
するという問題が出てきました。またファイザーの治療薬はもともと治療してい
る病気がある人は飲み合わせの問題があり40種類くらいの薬が該当するとの指摘
もあります。

メルクの治療薬はファイザー製に比べて効果が低いとか錠剤が大きすぎて高齢者
には飲みづらいとかの問題も出ています。特に国産の治療薬として期待の大きか
った塩野義製薬の薬の認可は4月末時点でも下りていません。早ければ3月中にも
認可されるといった報道が出ていただけに肩透かしでした。

まあそれでも徐々に国民の行動はコロナ前に近づいています。米国のように急回
復といかないのは米国のように感染者数が大きく減少していないこともあります
が、国民性の違いもあるのかもしれません。ただ株式市場では期待されたほど旅
行需要が回復していないので空運や電鉄それに宿泊などのセクターの動きは鈍い
ままです。中国の感染状況がインバウンドの本格回復にも水を差すかもしれません。
コメント
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