kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

景気敏感株の賞味期限

2021-07-14 05:50:06 | 日記
2営業日で9日の終値(2万7940円)から一時1000円高もあった東京市場で
したが、13週移動平均や26週移動平均が重なる2万8800円どころで上値は
重くなりました。現在活発に売買しているのは短期筋が多いのではないで
しょうか。

受注動向が好調に推移しているにも拘わらず、先週オオクマなど工作機械
各社の株価は軒並み年初来安値を更新しました。しかし9日の安値を起点に
週開け2営業日で大きく反発しました。週明け12日に改めて機械受注が好調
だというニュースが見直し買いの追い風になりました。

しかしこの程度の上昇は1月以降の下げに対する自律反発です。足元の受注
好調も景気ピークアウトによる今後の受注減という市場のこれまでの見方
が正しかったのか、それとも市場心理は悲観的になり過ぎたのかいずれ株
価がその答えを出してくれるでしょう。

好業績を発表した安川電機が節目の6000円を超えて一段高に進むのか、そ
れとも壁を越えられず失速してしまうのか。安川電機の動きは設備投資関
連の行方を左右するかもしれず要注目です。

機械銘柄などの景気敏感株だけでは3万円回復への道は難しそうです。やは
り内需銘柄などの復調も欠かせません。しかし空運や電鉄それに外食などの
銘柄はこの二日間の大幅上昇についていけません。市場はワクチン接種の加
速を好感するよりも12日から再び東京に非常事態宣言が出されたことで夏の
観光シーズン需要への影響を懸念しているようです。

もっともワクチン接種率が4割を超えた時点で海外では経済再開への期待から
旅行やレジャー関連銘柄に注目が集まりました。日本では12日時点でワクチ
ンを1回接種した人は3割を越えました。2回目接種を完了した比率も2割が目
前です。

ワクチン不足もあり今後は接種スピードが減速するとしても以前の予想より
も遥かに早いスピードで接種は進んでいます。今は蚊帳の外の銘柄群にもい
ずれ光が当たるのではないでしょうか。決算発表で製造業は好業績を好感し
て一段高する銘柄もあるでしょうが、目先は好材料出尽くしになることも考
えられます。

東京などでは6月までほとんど非常事態宣言が出されていました。期初の会社
側の予想よりも回復は遅れ第一四半期はかなり厳しい決算になっているかも
しれません。しかしワクチン接種が進む下期は期待できそうです。株式市場
は半年先の経済情勢を先取りするとも言われています。悪材料が出て売られ
た時がダメ押しになるかもしれません。もっとも回復に差が出るでしょうか
ら銘柄選びは重要になります。
コメント
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