kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

中国リスクの広がり

2021-07-08 04:39:36 | 日記
個人投資家に人気のあるSBGが年初来安値を付けたことも市場のムードを
悪化させているのかもしれません。ディディだけでなくビジョンファンドの
投資先には中国やアジア企業も多くファンドの先行き懸念が台頭しています。

SBG株のこのところの下落で孫会長が自社株買いを打ち出してくるかも注目
点です。もっとも昨年のような巨額な金額(2.5兆円)を期待するのは難しく
現状では株価反転のキッカケは見えないのが現状です。下げ止まれば反発局
面はあるでしょうが、あくまで当面は戻り売りというのが基本線でしょうか。

同じテック銘柄でもGAFAMとアリババなど中国企業との株価は明暗が分かれ
ています。国家資本主義を掲げる中国政府がこのところ民間企業への締め付け
を強めています。米中の政治体制の違いが明暗を分けているようです。中国
政府は国民の個人データを政府ではなく民間企業が握ることを阻止したいよう
です。

データの活用はテック企業の生命線です。中国では民間企業の成長が阻害され
たとしても共産党体制維持が優先されます。政府のさじ加減で一つで企業の命
運が決まってしまうだけに中国リスクを市場は改めて認識しました。

7日の市場ではSBGやファーストリテイリングだけでなく中国でのビジネスウェ
ートの高い中国関連銘柄が幅広く売られました。中国ビジネスを成長ドライバー
にしている日本企業は多く今後の成り行きが気になります。状況によってはさら
に日本株が米国株に割負けする相場が続くかもしれません。

ワクチン接種のスローダウンというニュースも市場にとっては誤算です。職域
接種の拡大でワクチン接種が加速し国内経済正常化への期待が少し出てきたと
ころですから猶更です。一足早い夏枯れ相場からの脱出はいつになるのでしょ
うか。
コメント
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