kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ポスト緊急事態宣言

2021-07-13 06:04:00 | 日記
週明けの東京市場は米株高を好感する形で寄り付き直後には500円を超えて
堅調な週の始まりになりました。今回はミニSQだった9日のザラ場安値2万
7419円が2番底になったようです。もっとも5月安値を付けてから日経平均
は2万9000円前後で1ヶ月半揉み合っていました。25日移動平均も2万8800円
どころにあり今週2万9000円に近づくコトがあればヤレヤレの売りが予想さ
れます。

今月下旬からスタートする3月期決算企業の第一四半期では計画以上の利益
を計上した企業でも上方修正に進む企業は少ないのではないかという観測が
市場から出ています。東京都に4度目の非常事態宣言が出たことや五輪開催
での感染拡大懸念もあり企業側は慎重な見通しを出すところが多いのではな
いかというのが理由です。

むしろ12月決算企業の中間決算が注目されるという見方もあります。半年間
の業績が明確になる訳ですから状況を精査して下期の見通しがある程度詳細
な数字が提示できるということは期待できます。通期業績の上方修正が3月期
決算企業よりも期待できます。

いずれにしてもこれまでの軟調相場で五輪開催に関係したある程度の悪材料
は折り込まれた可能性が高く、特に内需企業に関しては悪材料が出てきても
下げが一過性、あるいは悪材料出尽くしという判断から上昇に転じる。企業
も出てくるでしょう。

3月期製造業の先行指標となることも多かった安川電機が9日に2022年2月期
の業績予想を示し、連結純利益が前期比2.2倍の410億円との見通しを発表し
ました。従来予想(67%増の317億円)から上方修正し市場予想の平均であ
るQUICKコンセンサス(7日時点、15社)の346億円を上回り業績拡大を好
感した買いで7%を越える大幅上昇でした。

もっともその後は伸び悩みました。世界経済なかでもいち早く経済正常化が
進んだ中国経済の減速懸念も俄かに高まっていることから景気敏感セクター
の中でも設備投資関連銘柄には今期での業績ピーク懸念が消えません。先週
には受注動向は堅調な工作機械各社の株価は年初来安値をつけていることも
警戒感が強い証拠です。

今後景気敏感セクターは好業績が好材料出尽くしになり株価の反発が短命に
終わる懸念もあります。関連銘柄の投資判断は難しい局面に差し掛かったよ
うです。もし今後日経平均が再び3万円回復があるとしてもそのリード役は
別のセクターになることもあり得ます。
コメント
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