kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

下値不安高まる

2021-07-09 06:08:24 | 日記
東京都に4回目の緊急事態宣言を再発令されることになりました。7日には
感染者数が900人超えました。感染拡大が止まらない状況では仕方のない
ことです。しかし先月20日に緊急事態宣言解除からにまん延防止等重点措
置に移行した時にはまさか再び緊急事態宣言に逆戻りするとは誰が予想し
たでしょうか。

予想以上に早いリバウンドは誤算でした。それだけ変異を繰り返すこのウ
ィルスは厄介な存在です。日本だけでなくワクチン接種の進んだ英国でも
感染者数は急増しています。

オリンピックは有観客開催か無観客開催かで結論を先送りしていましたが
無観客開催ということになりそうです。観客を入れることで人流が増加し
閉幕後の感染拡大懸念は幾分後退したことは良いニュースではないでしょ
うか。

菅政権としてはワクチン接種の拡大、有観客でのオリンピック開催経済の
回復をアピールするというシナリオは頓挫しました。今後のワクチン接種
状況や感染者数の状況にもよりますが、9月に予定されている衆議院選挙で
かなり自民党が苦戦する可能性は一段と高まりました。

先月末時点では11日までのまん延防止等重点措置を解除するのか延長する
のかが焦点でしたが、一気に緊急事態宣言へと流れが変わったのは都議選
での自民惨敗が要因かもしれません。事前の予想では自民と公明とで過半
数を獲得するという見方もありましたが、都民ファーストの善戦で予想は
大きく外れました。

一説には無観客五輪開催を公約に挙げたことが都民ファーストの議席半減
を阻止したとの見方も出ています。緊急事態宣言を宣言すれば無観客開催
は避けられません。有観客に拘っていれば一段と衆院選挙での苦戦は避け
られないという判断なのでしょう。

4回目になる緊急事態宣言でどれだけ感染者数の増加を抑えられるのか既に
国民は慣れっこになってしまい大きくは行動変容を代えるまでにはならな
いという見方もあるでしょうが、ワクチンの普及は進むまでは妙手はあり
ません。

東京都の緊急事態宣言を受け株式市場はどんな反応を示すのでしょうか。
感染者数の増加と株価は反比例の関係にあります。最も現時点では全国的
な感染拡大には至っていません。しかし変異種の影響も読みにくく感染者
数が増加に転じるとあっという間に拡大します。

今日の市場は東京都での再宣言に加え米株安とETFの換金売りが重なること
もあり2万8000円を割り込んで始まりそうです。一段の株安で高水準な信用
買い残高も懸念材料になりそうです。来週にかけて米株の動き次第では日経
平均は5月ザラ場安値2万7385円が意識されそうです。
コメント
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