kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

夏枯れ相場到来?

2021-07-16 04:46:11 | 日記
参院内閣委員会の閉会中審査が15日開かれ、政府の新型コロナウイルス対策
分科会の尾身茂会長が東京都に4度目の緊急事態宣言が出ていることを踏まえ
「人々が緊急事態(宣言)に慣れ、飲食店も『もう限界だ』とのも聞こえる中
で、人々の行動制限だけに頼るという時代はもう終わりつつある」との認識を
示した行動制限だけに頼る時代もう終わりつつあるというとのニュースが流れ
ました。

西村大臣が酒類提供停止の要請に応じない飲食店に対して酒卸売業者に対して
飲食店に販売をしないように要請することや金融機関から取引している飲食業
者へ時短等に従うように働きかけをしてもらうという今回の一連の政府方針は
非難の的になりました。

第3者から見てもコロナ対策で飲食業界への過度な働きかけは余りにも理不尽
です。例えそれが感染抑制策として有効な手段でもです。西村大臣が非難を受
けるのは当然です。お願いベースで上手くいかなかったら圧力をかける。政府
が民意を無視して強硬策に出る中国のような手法が日本で受け入れなれないの
は当然です。

既に政府が感染対策は実行しなければならない感染対策は新たなステージに入
っています。1回目の緊急事態宣言で大きな成果が出たからと言って何度も何
度も同じ対策を打っても効果が限定的になるのは目に見えています。政府がこ
れまで行ってきたコロナ対策はアベノマスクや接触アプリのCOCOAにしても
愚策以外の何物でもありません。

東京五輪を1年延期した時点でなぜワクチン接種しかコロナ感染は止められない
ことを考えなかったのでしょうか。昨年の夏にかけて欧米でワクチンの臨床試
験が進んだ段階で実用化されたらいち早く日本の接種を始めるスケジュールに
しなかったのか。そうすれば五輪開催の是非でこれ程国民の反発を招くことは
なかったでしょう。

しかし政府がやったことはGO TOトラベルなでの景気浮揚策でした。その浮揚
策もコロナ感染が深刻になり頓挫しました。1回目の非常事態宣言で欧米に比べ
てコロナ感染を封じ込めた成功体験がワクチン接種の遅れなど後手に回ること
になりました。

現在の感染者数の半分は20代と30代です。重症患者が多いのは50代そして40代
です。感染者数を抑えるには20代、30代に的を絞った対策を50代と40代にはワ
クチン接種の優先権を考えるべきかもしれません。既に重症化リスクの高いと
言われた65歳以上の世代はワクチン接種が進み感染者数、重症者数ともかなり
減少しました。

しかし尾身会長の指摘は的を得ているのでしょうが、ワクチン以外これといった
決定打がないのが現状です。ワクチン接種が幅広年代に行き渡ること以外に食い
止めることは出来ません。少し前は五輪後の感染拡大が懸念されていましたが変
異種の広がりもあり東京都は一足早く感染が拡大に転じました。今は一人一人が
感染に注意して日常生活を送るしかありません。

さて株式市場に話を戻します。日経平均は週初に大幅反発した後に二日続落で今
週の上昇分の56%を失いました。大きく下落した時には買いが入るが、上値を追
ってまで買わない投資家が多いのかもしれません。やはり短期筋主導相場の限界
かもしれません。

特に市場予想以上の上方修正がありながら失速した安川電機の動きを見る限りコ
ロナ禍からの回復で恩恵を受けたセクターは足元の好業績よりもピークアウトが
近いという懸念が勝っているのではないでしょうか。海運各社の株価推移をみて
も同様なことが言えそうです。このセクターは当面押し目買いではなく吹き値売
りが投資作戦として正解なのかもしれません。

昨年11月以降東京市場は景気敏感株をリード役に米株を超える上昇率でした。世
界の景気敏感株という面目躍如の相場でした。しかしコロナからの回復は既に株
価に織り込まれ、次のリード役不在の東京市場は夏枯れ相場の様相を今後呈しそ
うです。


コメント
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