kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

本格上昇はまだまだ先?

2021-07-11 07:15:36 | 日記
今週は戻りを試す展開になるのでしょうか。9日の市場は一時700円の大幅
下落となりましたが、午後から大きく戻し大引けは177円安となりました。
5月ザラ場安値2万7385を割り込まず、大きく反発したことで当面は9日が
底になった可能性は高いようです。

米国市場がNYダウ、ナスダック指数とも高値更新したことから週明けの
東京市場も反発が期待できます。もっとも9日は700円安から500円弱下げ
幅を縮めましたから2万8000円は回復するでしょうが上昇は小幅に止まる
かもしれません。

需給面ではETFの換金売りという要因は9日で終わりました。もっとも国内
では12日から非常事態宣言の発令、東京オリンピック開催での感染拡大懸念
10月任期満了が迫る衆議院選挙を控えての政局混迷など問題山積です。

需給面では9日の大幅下落でも日銀はETFを購入しませんでした。もう下落
時の日銀頼みは期待できません。海外投資家は依然日本株には後ろ向きで
海外投資家主導での上昇相場はいつになるのか見当は付きません。

信用買い残高が高水準で戻り待ちも多いでしょう。9日の米国市場はNYダウ
ナスダック市場とも9日高値を更新しました。NYダウ大幅反発の立役者は金
融やエネルギー株でしたが、東京市場では緊急事態宣言の再発令もあり連想
買いは限定的になる懸念もあります。

現在ナスダック市場を引っ張っているGAFAといった大型テック銘柄は東京
市場には存在しません。振り返れば昨年秋以降日経平均が大きく上昇した
背景には海運、鉄鋼、非鉄、化学など景気敏感株が柱の一つでした。オール
ドエコノミーと言ったこのセクターは景気循環で物色されますが、成長性は
乏しいのが現状です。

米株市場で同様のセクターは存在感は殆どありません。コロナ禍からの回復
で世界の景気敏感株と言われる日本株ですが、既にある程度の回復を織り込
んだ状況では成長性で見劣りするこのセクターが既に主役の座から降りたの
ではないでしょうか。

トヨタや日立それにブリヂストン、富士フィルム、富士通など代表銘柄の上
昇が先月は目立ちましたが、セクター全体への波及はありませんでした。
海外投資家も日本株全般を物色するというより業績面で選別して個別に買い
を入れているというのが現状のようです。

米国株は先週高値を更新しましたが、指標面から高値警戒感は底流にありま
す。出遅れ日本株を物色する時はいずれ来るでしょう。いまはそれがオリン
ピック後なのか解散、衆議院選挙後なのかあるいはもう少し後なのか見通し
はまだつきません。

次回の更新は13日を予定しています。
コメント
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