kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

陰の極それともまだ続く?

2021-07-07 05:50:52 | 日記
日本株は米国株高に追随できなくなった6月下旬以降売買代金も減少傾向が
続き5日は概算で1兆7000億円、そして6日は1兆6900億円と一段と見送り
ムードが強まりました。米国市場が5日に独立記念日の振り替え休日になっ
た影響もあったのでしょう。

日本株にはオリンピック開催による感染の拡大懸念や足元での感染再拡大と
ワクチン不足から接種の減少懸念で経済回復が遅れるということなど複合要
因で低調な商いが続いていると市場では言われています。

それに加え今週はETFの決算で8000億円程度の換金売りが出ると予想されて
います。市場のエネルギーが細っていることから警戒ムードが高まっていま
す。もっともETF関連の売りは今週で終わります。

オリンピックだって8月上旬には閉幕します。オリンピック期間中人流が増
加して感染者が増えると不安視されていますが、例え増加したとしても爆発
的に増えたのなら話は別ですが、現状で予想された数字以内に治まれば市場
への影響は限定的かもしれません。

日経平均が3万円を超えた水準であるならば下げ余地も大きくなるでしょう
が、足元の2万8600円程度ならよほどのことがない限り下げても1000円程
度でしょう。人はネガティブなニュースにより大きく反応します。株価が
軟調ならなおさら下値不安が高まります。

ワクチン接種が足元で減速したとしてもこれまでの実績は予想を上回る速さ
で進みました。効果は今後じわじわと数字に出てくるでしょう。もっとも6月
初旬まで先高期待が強かったことで信用買い残高が膨らみました。2週間前に
は減少しましたが、先週は742億円増加して3兆4385億円と3年ぶりの高水準
です。

現在のように売買代金が低迷していると普段なら簡単に消化できる売り物で
も大きく値を下げる原因になります。特に3月に日経平均が高値を付けてから
押し目買いをした6ヶ月期日が今後やってきます。4月以降海外投資家の買い
が不発に終わり高値でのシコリ玉は市場の重しです。

欧米株は堅調なうちは下値不安も小さいでしょうが、上値追いも難しい相場が
続くのでしょうか。もし米市場が調整入りするようなことがあると高水準な信
用残は市場の懸念材料になるかもしれません。市場の売買代金2兆円割れが陰の
極で今がもっとも暗い場面であったのならいいのですが。安易な値ごろ感の買
いは当面は慎重になるべきです。
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