JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

マストの上から“ごきげんよう~”...

2011-08-22 19:23:03 | 函館港
 函館港で開催の「オーシャンウィーク2011」に合わせて入港した航海訓練所の練習船「海王丸(2556㌧)」が東京港に向けて出港するにあたり、寄港地に感謝の意を示す儀式「登檣礼(とうしょうれい)」が行われた。新聞等で報道されていたこともあり、係留されている西ふ頭には大勢の市民が見送りに来ている...。

 
 出港準備中にパラパラと通り雨...、見学していた市民も一斉に車に待避するというハプニングもあったが、午前11時出港準備を終えた「海王丸」の甲板に実習生が整列し登檣礼の開始を待つ...。海王丸はとも綱を外しゆっくりと岸壁から離れると士官の「登檣礼開始!!」の合図で実習生は4本のマストに素足で一斉に登り始める。

                          
 雨交じりの冷たい風で船体が大きく揺れる中を、実習生はマストから帆げたに渡る...。4本のマストの帆げたに配置した実習生たちは、船首に立つ実習生の「脱帽」、「ごきげんよう~」の号令に合わせ、全員で「ごきげんよう~」と発声しながら帽子を振りこれを3回繰り返される...。固唾をのんで見上げる市民も「すごい!! 格好いい!!」を連発しながらも大きな拍手を送る...。

 

                           
 「登檣礼」は皇族らの送迎、司令官や艦長の交代の際や、遠洋航海など壮途に就く船に敬意を表する礼式だったそうだが、現在日本丸や海王丸では出港の際に寄港地に感謝の意を表す儀式として行っているとのこと。

 

                            
 「海王丸」は大きな汽笛を鳴らしゆっくりと岸壁を離れ、見送る市民からは航海の安全を祈るかのようにいつまでも大きく手を振り続けていた。先日の「セイルドリル」、今日の「登檣礼」と天気に恵まれず、海王丸の白い船体と実習生たちの白い服装は晴れわたった青空にピッタリだっただけに残念至極...。それにしても彼らの真剣な表情での取り組みには感動をもらった...。


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