北斗市にある法亀寺の境内に樹齢300年の“しだれ桜”が満開...。今朝は雲一つなく青空に映えるだろうと、少し早めに車を走らせた。しかし、既に数台の車が並びアマチュアカメラマンも三脚を立てカメラのシャッターを押している...。
この“しだれ桜”は高さが約12m、幅は15mにわたり垂れ下がった枝に花が咲き誇る姿は圧巻で、まるで青空からサクラが降り注ぐようだ...。見物に来た方も車を降りての第一声は「すご~い...。」と言って見上げている。
このサクラも一時老いた枝が多いことから花付きが悪かったり、野鳥のウソに花芽をついばまれほとんど花が咲かなかったり、豪雪で枝が折れ形が悪くなったりと散々な目に遭ってきた。その都度、お寺の檀家の皆さんが枝打ちや木の周辺の土を入れ替えるなど手入れをし、野鳥対策や雪害対策を施しながらこの見事な花を咲かせている...。
今年も期間限定で満開の“しだれ桜”をライトアップで夜空に浮かび上がらせる。見事な枝振りを眺めながら、一年に一度はこの光景をカメラに収めようと、点灯時間に合わせて改めて車を走らせた...。
混雑を予想して早めに到着したが、ライトアップは始まっているのに駐車場には車が少ない。車を誘導している方に聞くと「まだまだこれからですよ...。大野川沿いや清川を廻ってからじゃないかな...」とのこと。
夕闇の迫る中、満開の“しだれ桜”が四方からのライトを浴び、ゆっくりと風に揺れる幻想的な光景に圧倒される...。と、係の方がいうとおり次から次と車が入り、車から降りるなり異口同音に「きれいだあ...。」と桜を見上げている...。
日中青空の下で眺める姿と、夕暮れの藍色に染まる空に華やぐ姿に圧倒されながらも、その素晴らしさ、美しさを堪能することが出来た。これも、檀家の皆さんが木の周辺の土を入れ替えたり、枝の剪定など小まめな手当をして咲かせていることも忘れてはならない...。また、来年も見事な花を咲かせてくれることを期待しよう...。