(29)逆転

2006-09-21 10:25:16 | 考える

③逆転の発想

柔軟な発想をするためのテクニックです。
一時期よく流行りましたね。

人間の思考はどうしてもワンパタンになりやすいので
意識して逆のことを頭に浮かべ、柔軟に考えようと
いうことです。
簡便で利用しやすいものですね。
発想だけなら子供でもしやすいでしょう。

特別に難しいことをしなくても、図形を反対側から
見てもよいし「証明」を結論から考えるなども逆転
の練習になります。

もちろん真正面から「A」に対する「非A」などと
考えるのも逆転です。

また「逆」とは言いづらい、左右を入れ返る程度の
ことでも有効な場合があります。

もともと発想を豊かにするための方策ですから、
あまりウルサク言っても仕方ないでしょうね。

より具体的には
等号を不等号にしたり、ベクトルの向きを逆にしたり
大前提をひっくり返したり、などなど普通なら考えな
いようなことを様々な方向から探ってみるのです。

国語で、物語の敵役の立場になる、なんて「逆」も
考えられます。

小論文では常に意識しておくべきですね。

発想や思いつきが「逆転」で得られても「常識」か
ら外れていることも多いでしょう。
すぐに放置するばかりでは折角の発想が生きません。
引き続き考えることが大切です。

逆転の発想を可能にするためにはどうすべきか、
ここでも柔軟な思考が必要です。
私も柔軟とはいえないまでも、あれこれ考える
のが好きです。一番自由な時間かもしれません。

追記:
本年度ノーベル平和賞、ユヌス氏のグラミン銀行
が逆転の発想によるものだと新聞に出ていました。

追記2
少子高齢化社会の問題を学校で教えていますね。
君達の将来は大変だ、少数が大勢を支えなければ
と脅かしています。

確かに、一面それは正しい。
けれども、逆にも触れている先生がどれほど
おられるか、疑問に思えます。

それほどの大勢に育てられた少数のあり難さ、それを
自分たちがどう活かして行くべきか。
こちらをこそ教えるべきと思いますが。
10.17

 


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