その3.キーワードって探せないでしょ?

2006-10-24 09:32:21 | 考える
キーワードを探す、も共通点を探すのと
一見似ています。

違いの一つは「キーワード」には作業の中で価値判断
が大きな比重を持つことです。
それで生徒には難しいことと思われていそうです。

キーワードは説明する側には「便利な」概念ですが
説明された側はその手法を自分の身につけ難いもの
です。

AがキーワードとなってBではない、ということを
生徒にどう説明するか?
案外、説明しきれていないのではないか、というの
が私の感想です。少なくとも私は苦手です。
そこでつい力任せに
「○行目からX行の間に、こう書いてあるから」
なんて言ってしまいます。

根拠を示している風ですが、こちらが断定している
だけで、言われた側が納得しているか、アヤシイ。
次に、自分がキーワードを探すときの力になって
いるかどうかは更にアヤシイ。

そこで生徒は「当て物」の世界に入ります。
答えが当ったか、外れたか。
物事をじっくり考えるより、バクチに打ってでる!

モノの本には書いてあります。
「頻出の語がキーワード」

そこで文はそっちのけで、頻出語を探します。
いくつも出てきたら、エンピツを転がす。
価値判断など登場する間がありません。

頻出していてもキーワードにならないこともあり
ます。「ハズレた!運が無かった」

次は「つまり」と書いてある後にキーがある。
文全体の把握があって初めて絞り込めるハズなの
だから、機械的にならないよう要注意!

キーワードって何のため?と聞くと文章を分かる
ようにするため、と答えが来ます。
でも文全体が分からなくてキーワードが分かる?

どうも「キーワード探し」は難しいようですね。

繰り返しますがキーワードで説明するとすっきり
できた気になります。
説明された側も、何となくわかった気分です。
分かったから幾分かは自分の力になったろう、と
思ってくれます。

でも本当に力がついているかどうか?
できる子には良い説明でしょうが・・

考える力をつけるということでは高度なワザ
に入りそうですね。
9.14


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