(5)単純にしてみる

2006-10-21 09:51:25 | 考える

B「構造を見つける」

①単純化してみる

物ごとをハッキリとつかむには単純化してみると分か
りやすくなることがあります。

ものごとの全体を、その中心になる構造部分とそれ以
外の部分とにわけ、この付属部分を削除します。

何が構造体で、何が付属部分かの判断が難しいものも
あります。
けれども比較的簡単に推測できることも多いのです。
やってみる価値はありますね。

もちろん、学問的には「構造」という考え方がどこま
で正しいのか、ということがあるでしょう。
そして、実は単純化をすれば構造が見えるというのは
真反対のことで「構造」が分かっているから単純化を
できる、ということかもしれません。

ただ、実際にはそこまで考えなくても単純化という
作業はやれるし、有効でもあります。
難しいことはエライ方に任せましょう。
(本当は不勉強です、スイマセン)

英語で分からない文があるとしましょう。
本来ならば先頭部分から分かってゆくべきですが
中学で習う文法のあらましを知っている程度で
なんとか分かろうとして「単純化」してみるという
例をデッチあげてみます。

Can't you forget the first impression we
had on the mountain?

疑問文は分かりにくいので

You can't forget the first impression we
had on the mountain.

can'tは取っちゃいましょう。

You forget the first impression we had
on the mountain,

どこで、は付けたしですね。

You forget the first impression we had.

first は飾り

You forget the impression we had.

誰が どうする 何を でみると最後が付けたし
らしいですね。

You forget the impression.

これで基本部分が分かりました。
あとは元へ戻って見なおしてもいいし、難しければ
逆にたどっていってもよいでしょう。


単純化に似たものとして「要約」があります。
どう要約するか難しいことではありますが、物ごとを
把握する力はつきますね。

しばらく前ベストセラーになった『日本語練習帳』と
いう本にも「要約」を説いてありました。

単純化や要約は作業をすることで力がつきます。
実際にたくさんやってみなければいけません。
練習して考える力をつけるのです。
9.16


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