(7)たとえをうまく

2006-10-19 09:29:18 | 考える

③例えを利用する

抽象的なこと、概念的なこと、これらを考えるのは
タイヘンです。
うまく「たとえ」を使えば、考える力も増しますから
大いに利用しましょう。

「たとえ」は幅広い意味に使われる言葉です。

たとえ美味しくても食べない  (仮に~としても)
たとえば相手の立場になって  (少し強い仮定)
たとえば実験してみましょう   (提案として)
たとえばこういう例もある   (具体例をあげる)
あの強さは例えばライオンですね (なぞらえる)
地球の歴史を一年にたとえてみます (対照)
彼女は、たとえれば我々の太陽だね (ひゆ)
・・・などなど。

と、沢山あります。今日は以下のことだけ述べます。

数学で文字を使う問題は、抽象性が高いため、習い初
めは難しく感じやすいものです。
その時は仮に具体的な数字を当てはめてみます。

a円をb個といわれると?となる人も「例えば10円を
3個では?」と聞かれるなら答えられます。
すぐに、文字式も同様、とならない人にはいくつか
数字をあげてゆき、どのような計算をしているか
確認させ、文字式の意味につなげてゆきます。

初めは出来なかった人でも、自分からリ-ドなしで
数字を当てはめるなどして考える姿勢ができれば
言うことナシですね。

ただ本当は、上記だけでは厳密さに欠けます。
数字→文字、などとすぐにしてよいのか、検証が
必要でしょう。ただ、難しい話になりそうだし、私も
不勉強ですのでちょっとアバウトにさせて下さい。
実際には小中の生徒で問題にはならないでしょう。

それよりも現実にはマスターしづらい生徒が多い
ことが気になります。すっとできる子も多いのです
けれど、なかなかできない生徒がいます。
考え方になれないセイでしょうか。

ごく簡単な問題から、少し複雑になると、数字を
あてはめてアルゴリズム(やり方)を見つけるのは
難しくなります。

アルゴリズムを見つけるのはやはりタイヘン。
皆がガウスみたいにはなれないですよね。

まず、便利な解き方を探す、という考え方に慣れ
どうやって探すのかその例を勉強する、ことから
始めるのがよいでしょう。

ガウスの1+2+3+・・・+100をさっと計算する
やりかた、などは一つのよい導入ですよね。
アルゴリズムを求める一つの方法として昔から
よく教えられてきたことと思います。

ただ、教えられるほうが「一つの解き方」くらい
にしか思わないで結論を覚えて終わり、にする
ことも多いのでは?

更に、個人の力がそれを理解できないレベルである
場合もあります。その子にはアルゴリズム入門は
やめて、こう考えてこの「やり方」が出来ました
程度に留めおくのでしょう。

私は多角形の対角線の本数、などアルゴリズムの
勉強入門にしているつもりです。
もちろんこの辺りでは数字をあげて、それだけで
自力でアルゴリズムを導くのは困難。
あくまでこちらがリードしながら教えます。
もちろん、かなり出来る子に「教えない」のも
勉強になると思います。 9.19


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