五日市の洋菓子屋さんの話です。
洋菓子屋さんといってもたくさんありますがその一つ。
支店?も何軒かあるようですね。
○
他所様に伺うときはアポをとるのが当然ですが
場合によれば、とらないほうが良さそうと思える
こともありますね。
こんにちは、○○先生いらっしゃいますか?
あ、お忙しいところ失礼します。
そこまで用があって来たのでついでと言っちゃナニですが
・・ええ、御顔だけ覗いに。
中へ?いえそれだけですから、はいここで。すぐ帰ります。
お元気そうで何よりです。
私ですか?はあ、相変わらず何とか。
景気は悪いです。
そう言えばハマサキ先生が心配しておられましたよ。
お誘いするのに出てこられないって。
ははは、彼も優しいですね。
・・・
え。それじゃ、帰って仕事がありますんで。
ばたばたとすいません。
いつか、また、はい、それでは失礼します。
○
こんな数分の訪問はアポも変ですし、しかし突然の訪問は
申し訳ありません。
だから、という訳でもないのですが
ごく簡単な手土産をと考えるのが我々の世代ですかね。
こちらの地元で求めて、お持ちするのが普通です。
今回は洋菓子にしました。
頻繁に行く店ではないのですが20年くらい前から
ここなら良いのではと思っていた店があります。
比較的近いですしね。
焼き菓子も充実してるので手土産にはよいのです。
店には先客の御婦人(高齢そう)がおられました。
対応しているお店の人がこちらを見て「お決まりですか?」
うん、というと店の奥に「お願いします」
工房があってそこの職人さんが店の対応もされるのです。
少しして若い男性が注文を聞きに来たのですが
汚いエプロンのままです。
(中で取って店に来いよな、そんな具合だと後で工房に
戻って手を洗うかどうか、客が不安に思うだろ)
注文を伝え金を払いカウンターケースの向こうに行った彼を
待つわけですが、じっと見るのもヘンですし、店の外を眺め
待つこと、しばし。
後から来た人へ別の職人さんが対応し、そちらが会計まで
済みそうになっています。
別に「包装をしてくれ」なんぞ注文はしていないし、何で
時間がかかる・・
やっと出てきて「すみません、お釣りが」
100円玉がないとて500円1個と50円8個を出します。
1時過ぎにそれじゃ、とは思いましたが仕方ない。
そこからまた中に入ってまた待たされ・・
釣りと一緒に手提げ袋を持ってくればよかっただろうに。
○
何か私がミスをしたのかなあ。
出かける格好で、先日散髪もしたし嫌われる要素はないけど
顔つきが悪かったのかなあ。
と電車で悩みつつ、所定の駅でおりて少し坂を上り
目指す塾にたどりついたら、鍵がかかって誰もおられません。
アポなしはこれがありますね。
やむを得ないのでそのまま帰宅。
○
「おられなかった、カミサンへの土産になっちゃった」
と手提げを渡すと、カミサンが中を取り出し
「まあ、口が開いてる」
留めが剥がれて蓋が空いているのでした。
これを土産で差し出していたら、とぞっとしました。
ん~、この洋菓子店、次からは行きにくいねえ。