20年以上前の新聞投書

2013-03-19 10:43:56 | 塾あれこれ
茶色になった切り抜きがあります。

たぶん20年~30年前の朝日新聞への投書。
静岡県45歳とあります。

小5の息子さんが家庭科の試験に答えた内容です。
野菜の油炒めに関し、カッコに適語を入れよ、という
ものだったようです。

彼の答えは
「フライパンを火にかけ(サラダ)油を入れる。
ゆげ)が出たら野菜を入れ(はし)で(野菜を)いためる。
 味付けは(このみで)塩・こしょうで」

青字が息子さんが書かれた答えですが、すべて×だった。。。

{正解}は
「フライパンを火にかけ(あつくなったら)油を入れる。
 (うすいけむり)が出たら野菜をいれ(強火)で(てばやく)いためる。
 味付けは(あついうちに)塩・こしょうで」
だったそうです。

投書の方は「それでも息子は野菜炒めが上手」
・・うん、そうでしょうね。

学校の先生は何を試験されてるんでしょうねえ?


国語のテストに多いのですが、「問題のためのテスト」
あるいは「先生のためのテスト」

ある意味で国語の筆記試験とはすべてがそれなのです。
じつに下らない!
というと叱られますかね。

しかし少なくとも独断に陥り易いことは事実です。
上記は家庭科ですけれど。

少人数で問題を作ればその危険を免れません。
それどころか、定評ある塾向け問題集にも時おり
見かけることがあります。
国語だけではありません。
算数、理科、社会・・・

問題に向かう生徒が出題の意図把握で間違えるのです。

われわれは、頭が固くなっていますから少ないのですが
生徒の悩みを聞くと「なるほど、なやむねえ」も
結構あります。
あまり固定した反応をすると可哀そうですね。

「これは~を聞いている問題だ」と言えば
それで済むのですが、子供の柔らかさを削いでません?

どうすれば「こういう問題は出題意図は普通こうなる」と
教えるかも難しい話です。
判断力を養うことも、教育ですから。

しかし、それよりまず子供の悩みを救うことが先決です。