尾道・きはら食堂

2013-03-06 14:07:52 | 食べる
有名店ですね。

JRが遅れてしまい、たどりついたのが正午直前。
広くない店内には近くの方らしき姿がちらほらおられます。

12時を少し過ぎるとどんどんお客が来られます。
相席、相席・・

次回、御昼時は避けないと常連さんに悪いですね。

・・こんな店が近くにあったら常連だけれどなあ。


JR尾道駅から東よりです。徒歩20分。

長江口をすぎると次は防地口。

地の人に「ぼうぢ」ってどのあたりですか、と尋ねられると
すぐ分かります。
古くからの交通の要所でしょう。

防地口はV字になっており、北の方へまっすぐ伸びる道の
一番南、線路に近い辺りにあるのが彼の名店「水庵」
旨い豆腐を頂けます。

V字のもう一方、浄土寺へも抜けられる道の、これまた
線路近くにあるのが「きはら食堂」

昔なら全国どこにでも見かけたであろう外観です。
ちょいと「孤独のグルメ」になりそう。
店の中もレトロ、お店を切り回しておられるご夫婦も
レトロ・・失礼しました。

6人掛けのテーブルが並ぶなんて、、良いでしょ。
ちょっと考えると案外に合理的なんですね。


肝心の料理ですね。

カミサンはチキンライス530円
私は天麩羅うどん550円

少食の我々には十分以上の量がありました。

旨い!

懐かしい味と言うとレポーターが不味い時に口走る
セリフですが、そういう意味でなく、懐かしい。

昔は昔なりに美味い物を喰ってた証拠です。

チキンライスはケチャップたっぷり
「ああ、これがチキンライス」
私が子供のころに食べさせてもらっていたら狂喜した
ハズです。

うどんは、口触りのやわらかな大阪風
それでいてコシもあります。
近頃はコシがあるのと歯触りが固いのと混同してません?

流行りの讃岐うどんとは別世界の、懐かしい旨さ。
うどんの量も多い。

何より、天麩羅が気にいりました。
普通ならインドネシア辺りの、大きめだけれど味がない
冷凍エビに揚げ衣をこれでもかと付けるのでしょうが
ここは違った。
お店で揚げておられるのでしょう。

瀬戸内の小エビのテンプラです。
カラごと揚げるなんて無粋はしません。
一尾ずつカラを剥いて(小さいから手間なんですね)
しかも一枚の天麩羅にたっぷりと入っています。

広島では昔よくあったタイプですが今は少数派。
しかもオキアミなんかで誤魔化しています、
それじゃあ美味しくない。

久しぶりに(王道の天麩羅)でした。

ツユはあっさりすっきり系です。

ただ少し不満が。
味の素を使っておられるのでは?
「昭和の食堂」だから、ま、それも良しとしましょうか。


イナリ寿司と巻寿司はテイクアウトにしました。

ご飯がモッチリと柔らかめです。
これは好き嫌いがあるかな。

いずれにも自家製のオボロがふんだんに使われています。
美味しい。
お得な寿司ですね。

広島のグルメレポーターさんが巻寿司はイマイチと
書いておられます。

食べ物って好き嫌いがあるから仕方ないけれど
このオジサンとは意見が合わないこともありますねえ。

巻寿司のシャリが柔らかいことを問題にしておられます。
ロールケーキの生地が柔らかいのと固いのと
あるじゃないですか。
それぞれを美味しく頂けばよいので、好みに合わないと
☆が少ないのは、どうなんでしょうね。

具が旨い。一つ一つの味がするのです。
近ごろは、良くいうと味の統一感があるのですが
本来、巻寿司は贅沢を詰め合わせるものです。
具が個性を謳い、その上での統一感が欲しいねえ。

でっかい卵焼きだけで誤魔化すなんて堕落です。


「寿司常」の巻寿司が変わって尾道らしいモノに
離れていましたけれど、どっこい伝統が生きていた。


次の「きはら食堂」はカレーをチェックしたいと思います。

大衆食堂は、~ライスかうどん、が基本ですからね。
おでんも気になるなあ。

カレーうどんはどうか?
エビカレーってのはどんな作り方か?小エビか?


やっぱり尾道ってそれなりに美食だったんだ。