♪すーるぽん だびにょん
おーにぱせ おにどんせ
泣いてしまいました。
わーわーと「泣かせる」映画ではないのですが
ここは参った。
上記はフランスの古い歌『アビニヨンの橋の上で』
Sur le pont d'Avignon
L'on y passe, L'on y danse
上記のひら仮名は、とある少年に訛って聞こえていた
(歌詞)で
私たちにも「アビニョンの橋で輪になって踊るよ」
みたいな和訳で知られていますね。
あちらも日本の老人みたいに童謡に弱いのかなあ。
○
『愛、アムール』という邦題は誰がつけたんだろう?
たとえば英語チャンポンで『愛、ラヴ』だったらヘンですよね。
『愛』だけ、もしくは『Amour』でよいのに。
言葉を重ねることにどんな意味があるのか、考えてしまいます。
「老人の愛の映画のようだが、賞をたくさん取ってるし
いちおう見てみようか」と、内容も知らずに行きました。
(予めの知識は邪魔、という信念があるので)
びっくり。
老老介護の話だった。
苦手なんですよね。重くなるので。
どちらの立場になっても厭でしょ?
(どうもニホン男子はいけませんね。)
映画館でも女性ばかり目立ちました。
夫婦で見るべき映画でしょうに。
○
以下、書くうちにネタバレになるかもしれません。
良くできた映画について何かを書こうとすると
ストーリー、大切なラスト、などに触れなければ
伝えることが不能、ということが多いのです。
○
ジャン・ルイ・トランティニャンは現代フランスで
一番好きな映画俳優です。
ジャン・ギャバン以上でしょうね。
『Z』『暗殺の森』『狼は天使の匂い』『離愁』・・
見得を切る事のない演技が好きです。
この映画でも素晴らしい!
ご高齢になっての演技にはとても見えません。
女優さんはヒロシマに縁がある映画
『二十四時間の情事』に出ておられます、E・リヴァ。
若かった・・・
○
動きの少ないカメラワークで長回し。
ホウシャオシェンみたいに微妙にフレームを動かす
技もありました。
(人の動きなどで構図を調整せねばなりません)
一拍早めの画面繋ぎと、昔の日本映画や古典落語にある
パっとした場面転換。
しっとりとした内容をダレさせないのは流石です。
とてもほぼ一軒の「家」だけで撮られたとは思えません。
美しい画面がたくさんありました。
映画の始まりにオランピア劇場のシーンがあります。
大勢の客を映しているのに、主人公二人がどこにいるか
まるでスポットライトがあたっているかの様に分かるのです。
どんな技でしょうね?
ここだけでも超一流の監督と分かります。
○
老老介護。真摯で、つらい話でもありますが、
愛の力を教えてもらう映画でもあります。
とても私にはできない。
「愛する」とはサプライズ・プレゼントを考える事ではなく
日々共に暮らすことではないか、と、じっくりと
語りかけてくるようでした。
トラブルもあるが、ふとした思い出で二人に笑顔がうかぶ
・・それで良いのではないかと思いますね。
台詞に「メルシ」と「パルドン」があふれていました。
「ありがとう」と「ごめんなさい」
私など、どうも黙ったままで済ますので反省です。
○
私たちも「介護」に遭遇するかもしれません。
そうだろうな・・たいへんだな・・僕にはできないな・・
こんなこともあるのか・・・
自分の心が保てるか、正直な処、不安ですね。
カミサンに叱られそう。
おーにぱせ おにどんせ
泣いてしまいました。
わーわーと「泣かせる」映画ではないのですが
ここは参った。
上記はフランスの古い歌『アビニヨンの橋の上で』
Sur le pont d'Avignon
L'on y passe, L'on y danse
上記のひら仮名は、とある少年に訛って聞こえていた
(歌詞)で
私たちにも「アビニョンの橋で輪になって踊るよ」
みたいな和訳で知られていますね。
あちらも日本の老人みたいに童謡に弱いのかなあ。
○
『愛、アムール』という邦題は誰がつけたんだろう?
たとえば英語チャンポンで『愛、ラヴ』だったらヘンですよね。
『愛』だけ、もしくは『Amour』でよいのに。
言葉を重ねることにどんな意味があるのか、考えてしまいます。
「老人の愛の映画のようだが、賞をたくさん取ってるし
いちおう見てみようか」と、内容も知らずに行きました。
(予めの知識は邪魔、という信念があるので)
びっくり。
老老介護の話だった。
苦手なんですよね。重くなるので。
どちらの立場になっても厭でしょ?
(どうもニホン男子はいけませんね。)
映画館でも女性ばかり目立ちました。
夫婦で見るべき映画でしょうに。
○
以下、書くうちにネタバレになるかもしれません。
良くできた映画について何かを書こうとすると
ストーリー、大切なラスト、などに触れなければ
伝えることが不能、ということが多いのです。
○
ジャン・ルイ・トランティニャンは現代フランスで
一番好きな映画俳優です。
ジャン・ギャバン以上でしょうね。
『Z』『暗殺の森』『狼は天使の匂い』『離愁』・・
見得を切る事のない演技が好きです。
この映画でも素晴らしい!
ご高齢になっての演技にはとても見えません。
女優さんはヒロシマに縁がある映画
『二十四時間の情事』に出ておられます、E・リヴァ。
若かった・・・
○
動きの少ないカメラワークで長回し。
ホウシャオシェンみたいに微妙にフレームを動かす
技もありました。
(人の動きなどで構図を調整せねばなりません)
一拍早めの画面繋ぎと、昔の日本映画や古典落語にある
パっとした場面転換。
しっとりとした内容をダレさせないのは流石です。
とてもほぼ一軒の「家」だけで撮られたとは思えません。
美しい画面がたくさんありました。
映画の始まりにオランピア劇場のシーンがあります。
大勢の客を映しているのに、主人公二人がどこにいるか
まるでスポットライトがあたっているかの様に分かるのです。
どんな技でしょうね?
ここだけでも超一流の監督と分かります。
○
老老介護。真摯で、つらい話でもありますが、
愛の力を教えてもらう映画でもあります。
とても私にはできない。
「愛する」とはサプライズ・プレゼントを考える事ではなく
日々共に暮らすことではないか、と、じっくりと
語りかけてくるようでした。
トラブルもあるが、ふとした思い出で二人に笑顔がうかぶ
・・それで良いのではないかと思いますね。
台詞に「メルシ」と「パルドン」があふれていました。
「ありがとう」と「ごめんなさい」
私など、どうも黙ったままで済ますので反省です。
○
私たちも「介護」に遭遇するかもしれません。
そうだろうな・・たいへんだな・・僕にはできないな・・
こんなこともあるのか・・・
自分の心が保てるか、正直な処、不安ですね。
カミサンに叱られそう。