中野の酒場で

2011-09-23 15:06:26 | 塾あれこれ
白山雅一さんが亡くなられました。
年配者しか記憶がない芸人でしょうね。

声帯模写=有名人の声真似などで有名でした。

声帯模写なら何といっても桜井長一郎
長谷川一夫の真似で「おのおのがた・・」
よくTVにも流れていたと記憶しています。

桜井さんが登場しなくなってしばらくは白山雅一さんが
声帯模写の「担当」でしたが、残念ながら
桜井さんほどのインパクトはありませんでした。

声帯模写という芸そのものが衰退期に入っていたのでしょう。

私は、白山って華がないし、上手くないなあと勝手な
評価をしていました。
高座で見たこともないのに。

少しの間TVに出てたけれどいつの間にか消えてしまい
ちょうどそのころだったか中野のとある飲み屋で時折
姿を見かけました。

女将ひとり、客も6~7人で一杯の小さな飲み屋です。
トイレは店を出て少し歩いた共同トイレ。
似たような小さな店がたくさんありましたねえ。

安いお値段で飲めます。
酒屋で千円で売っている安ウィスキーをキープするのに
1500円。
そんなイメージでしたね。(細かいことは忘れちゃった)

もちろん水道水で割って飲みます。

あんなに安くてよく店が成り立っていたねえ。

その店は飲みグループの一人の彼氏が行きつけだった
ように覚えています。(この辺りも記憶が怪しい)

「有名人」というものは自分が世間に知られているのを
意識せざるをえません。
白山さんが有名人かどうか、微妙ですが少なくとも
ご当人は気にされていたようです。
あの風貌ですからね、どこでも声をかけられたでしょうし。

良い酒ではなかったように記憶しています。

場末の安酒場に来るのはそういう時かもしれません。

客も彼に話を聞きたがったりはしなかったと思います、
私が、知る限りは。
ましてやいくら酔っても「モノマネやってよ」などと
失礼をいう人はいません。

私が広島に戻ったころでしょうか、再びTVに出る機会が
増え、あらまた出始めてる、と思った時期がありました。
それも一時でしたけれどねえ。

それからほぼ30年たっての訃報は、やはり寂しい。

上手な距離感をとって酒を酌み交わせる人が羨ましい、
「客同士はお互い無視するのがよい」とばかりも
言えないようです。
せっかくだからその時だけは楽しく一緒に。

静かに飲みたいなあ、と思っていても構わないのです、
その辺りが分かってなかったようです。


「孤独死」ってやつですか。

・・昔からよくある話ですけれどねえ、名詞を冠されると
イメージをくっつけられてしまいますね。

ただ時代に置いて行かれた芸だった、というだけなのですが。

PS
5時過ぎにFMで木下華声の声帯模写を流してくれました。
いたね、きのしたかせー。

SPレコードで短い時間でしたが広沢虎造が秀逸です。
浪曲自体が上手いのです。
今はプロの浪曲師がひどく下手ですよねえ。

車という密室で怪しい・・。

2011-09-23 08:50:31 | 塾あれこれ
宮島の向かいに位置する青葉台へは
JR宮島口駅の南にある交差点を左に折れ
競艇場方面に歩きながら小浦眼科をすぎ
JR踏切でまた左折、レオパレスの前の坂を
道なりに上ってゆきます。

青葉台交差点まで1km半くらいでしょうか。
この十字路のそばが青葉学習館です。

一昨日台風一過の薄日さす日に青葉さんで催された
塾の集まりに伺いました。


青葉学習館が開いてくださる勉強会で、小さな塾には
とても有り難いことです。
毎回、青葉さんがすべてをセットされ、頭が下がります。

呼んでいただける間はなるべく出席をしたいですね。
元気を頂けますし。


オジジは例によって徒歩で上記の道を歩くのですが
今回は20分もかかってしまい、開会時刻ギリギリに
飛び込む始末になってしまいました。

いやー、体力がなくなって・・・ぜーぜー


帰りは私んチの近くのY先生が車で送ってあげようと
親切な声かけをして下さいました。

まさか「高津堂で紅葉饅頭を買うので」とも言えず
お言葉に甘えてしまいましたね。

車という他人から隔絶された空間での気楽きわまる
ザックバラン話を久し振りに楽しみたいという
気分もありました。

人にはいえないグチを喋り合いましたね。

塾も気楽そうに見えても愚痴のネタが多い仕事です。

「近頃の・・・」
「ですよねー」
「何だと思ってるんでしょうね」
「でさ、また~が・・・」
「ほほう、そんなことがありましたか」


カミサンによりますと帰宅時私の機嫌はとても良かった
そうです。