鶴と巨大恐竜

2009-06-14 14:22:22 | 本の話
先日の話の続きです。

バードウォッチャーの悪口?を書きましたが
自然保護に一役買っていることは存じております。
NHKブックス『鳥たちの旅』樋口広芳著
などでも触れておられますね。

著者の樋口教授は人工衛星で渡り鳥をトレースする
専門の方です。
仏映画「WATARIDORI」のアドバイザーも
務められたそうです。

野鳥の会その他のボランティアも大切だと分ります。
私がいうのはもう少しハズレの方向での話ですが。

繰り返しますが個人の趣味そのものへの揶揄では
ありませんので。


弁解ばかりしていますが
鳥の話です。

鳥に限らず何かに興味を持つとその方面の理解も深く
したがって記憶にもプラスになります。

三村芳和著『酸素のはなし』にも鳥が登場しました。
この前引いた難しそうな話だけでなく興味深い話も
多く書いてあるのです。

『ネイチャー』に発表された鳥の話。
600kmの渡りの間のエネルギー消費を調べると
飛んでいるときのほうが中継地で行動しているときより
エネルギー消費が少ないんですって。
それも二分の一くらいだとか。
いくら風に乗って飛んでいても、ずいぶんと効率のよい
生き物であるようです。

巨大恐竜が地球上で反映していた当時は酸素濃度が
現在の21%の半分10%ほどだったのです。

そんなに薄い酸素でどうやって毎日何百トンもの
エサを食べそれを酸素で燃やしていたのか。。

人間だってアンデスやチベットでは似た条件で暮らして
おられるのですが、恐竜ではスケールが違いすぎます、
体の仕組みに秘密があったのかもしれない。


以前NHKで放映されたヒマラヤを越える渡り鳥
アネハヅルをご覧になりました?
世界でもっとも小型でかつ美しいツルだとか。

8000mのダウラギリ峰を(優雅に)越えてゆくのですが
いくら上昇気流を捕まえるといっても地上の三分の一
の酸素しかないところを飛んでシンドクないのか?

ヒマラヤでは屈強の登山家が酸素ボンベを背負わないと
歩けないということです。
酸素ボンベなしで登ったメスナーの様な人もおられますが
普通は(生きる死ぬ)の世界です。

鳥は人とはずいぶん違う能力を持っているようですが
これが先の10%濃度下で生きた恐竜と共通する処が
あるのではないか?
鳥は恐竜の子孫ですから。

それは。。

現在の鳥の呼吸の仕組みその他、興味がある方は
上記の本(「酸素」のほう)をお読みになってください。