『ぼくの妹』

2009-06-07 14:03:59 | 塾あれこれ
新聞のテレビ欄で俳優が揃っていたので見始めました。
視聴率は今ひとつ良くないようですね。

出来が良いドラマだと思います。
シナリオは池端俊策、さすがです。
今の日本では受けが良くないかもしれませんが。

最初はサスペンスか、コメディーか、など分りづらい
まま、何だか見てしまいましたね。
ストーリーが少しずつ私の予想を外れ
(ん~、そうくるか・・)
という面白さがあります。

演出は甘いように思いますが俳優が揃っていますから
演技力で見せます。
中ではジュニアがどうしてもちょっと弱い。
周りが上手すぎるので余計に目立つのでしょう。


人が生きるということは別れの連続だといえます。

色々なことに別れを告げなければ生きていけません。

人との別れは悲しいことですが、また会えます。
たとえ永遠のお別れをしようとも、いつも話は
できるものです。

毎日手紙を書けば宜しい。
もちろんペンや紙は不要です。
「ねえねえ・・」と話しかければよいのです。

このドラマにはいろいろな別れが織り込んであります。
私にはそれが主題のようにさえ思えます。

でも、別れはまだよろしい。

つらいのは喪失ですね。

掬い取ろうとして流れ去るのを見守るしかなかった
時間のかなたにいつしか消えてしまう・・こと、ひと。

これは(別れ)とは違う取り返しのつかない哀しみを
伴います。

瀬戸内の明るい海を眺めていると、吹いてくる風のように
訪れて消え去る(喪失しそうな何か)

明るいまでの哀しみ。


ドラマ、どう進むのでしょう。
今日も期待しましょうか。


つい、ケチをつける悪い癖ですが、

途中CMに入る前での「予告編」は止めてもらえないかな?

お笑い番組で「CMのあとは○○が爆笑ギャグ・・」って
予告を入れるでしょ。
あれと同じ事をドラマでやっちゃいけません。

見る側のレベルを見下しているのかな。

倉本聡の『風のガーデン』が頑張ったように
視聴者には媚びないぞ、という姿勢が欲しいものです。
ドラマのTBSが泣きますぞ。