湘南鉄道模型クラブ新春運転会

2014-01-13 | 鉄道模型
昨日は東奔西走の一日でした。


学習院中等科ラグビー部は新人戦、我家の四男(中一)は3番で出場。


点の取り合いを制して辛くも勝利。 成蹊グラウンドです。


明日成人式の二男の為洋服の青山大井店でスーツを作ります。 大学ラグビー部のロックはやはり大きく服を探すのが大変でした。


モデルスIMON大井店にはジュエリーIMONから応援の女子社員が!

2年目の澤田さんです。


高坂君、折原店長と並び“ドリカム”登場です。


崎陽軒のシウマイを仕入れて藤沢市薬事センターで行われている湘南鉄道模型クラブの新春運転会へ行きました。


トラムウェイのC12牽引の混合列車。


最後の貨車に


プラレールのサウンド装置が搭載されています。 車輪の回転がサウンド装置に伝わる工夫が凝らされています。


おやびんが覗き込んでいるのはプロト・サーティーンクラブNさんの車載カメラ映像の録画です。


手前に見えているのがコキ改造のカメラカーです。


コキはブラス製品ですので線路とのクリアランスは僅かですがカメラの重みに負けません。 


私はこのC55流線形テンダー台車を持ってきました。 線路は佐野さんの13mmレイアウトです。


レイアウト内側に人が大勢入ってきました。


18:30 この日二度目の集合写真です。


レイアウト内側から四つん這いで人が出てきます。

  
撮影順調に成功万歳!    ・・・と思った瞬間に到着した人あり!


運転会は続きます。


私は藤沢駅傍の庄屋へ、


鉄道模型同好会“とな会”の新年会に初参加です。


盛り上がり中です。


鍋に入れるおじやセットです。


殆ど同時に記撮です。
  
おじやと記撮が同時進行中です。


藤沢駅、桃太郎が通過して行きます。


並走で185系回送電車も通過。


小田急江ノ島線の電車が発車して行きます。


23:30 品川行 終電のひとつ前です。

楽しい一日、皆様ありがとうございました!


本日成人式で二男が貰って来たモノの一部です。 駄目なゆるキャラの典型でしょうか。


目が駄目ですね。 なんだか病気みたいです。


やっぱり体に心配を抱えているのでしょうか・・・








C55流線形キット(13)テンダー③

2014-01-09 | 鉄道模型
今日もキット組み立ての報告です。

実際はどんどん進んでいたものが忙しくてブログに報告できなかったと言うところが正解です。


IMON五反田工房から包みが届きました。

中身は0.15mm厚洋白板です。

電車、客車に使っているアルミサッシは0.15mm厚洋白板ですので、切れ端を頂戴したのです。


70mm×8mmに切ってもらってしまいました。
テンダー水槽の台形の出っ張り以外の部分の寸法にどんぴしゃりです。

最初はこうしてハンダ用マスキングテープで固定しようかと考えましたが、


テープを使わず、この様に「残す端の寸法」を目で確認しながらハンダ付けしていきます。


ハンダ付け終了。


キサゲ刷毛であっという間に綺麗になりました。


「普通のカッターで切っただけ」と聞いて、残った切れ端から「台形」部分を切り出します。

切り残す部分以外は大きな金属ゴミになってしまいます。


長さ=上側50mm/下側58mm・高さ4㎜の台形も出来ました。


テンダー内側(水槽部分)は長さが足りません。

丁度好い寸法=0.4mm厚巾10mmの真鍮帯板でスペーサーを作ります。

標識灯掛けの為の逃げ穴、現物あわせで0.5mmを開けておきます。


太いドリル(径は現物合わせ・・・後妻とはずれてしまうのですが)で穴を広げます。


「やり過ぎ」っぽい台形洋白板、そして後妻との間の真鍮スペーサーをハンダ付けしました。


楽しくぴかぴかに磨き上げます。 小さすぎるテンダー「内側」問題は解決しました。


普通のマスキングテープ(焦げ付く欠点はありますが、柔らかくて粘着力もやや強い)で位置決めして床板がぴったり収まるかどうか確認します。


前妻を水槽にがっちりハンダ付けしました。


キサゲ刷毛で整えておきます。


そして炭庫前板をマスキングテープで位置決めします。
その上で密着するように押さえながらハンダを流す作戦です。


ばっちり作戦成功です。 次に取り付ける側板を横に置いてみます。


後ろから見ると何処を押しながらハンダ付けしたのかよく判ります。

焦げ付いたのは割箸の先っちょです。

‘いさみや’のホールダーを垂らすのに使って居る割箸です。


正面、近くから見ます。

実は「小さなハンドルが2つ付いたパーツ」は此処では無く炭庫前板に付かなければならなかった事が後で判明します。
・・・・・・・Wの字形になった板の直下に接して付くのです。

それはそうですよね。
             ・・・→そう成れば他の蒸機と全く同じ部品配列です。


屋根を載せてみます。 どうやら寸法は上手く行っているみたいです。


床板をネジ止めしてから側板の位置決め、ハンダ用マスキングテープ出動です。


カツミのベークライト片を使って強く押さえながら片側ずつハンダを流して行きます。


上手く行きました。 床板は既にネジを外されて退場しています。


前妻側、まあまあです。 屋根の曲げカーブが妻や骨の曲線と完全には一致していないのが大変です。

プロ仕上げのためにはあらかじめ屋根の曲げカーブを調整しておくべきです。
(・・・私のはこの程度でOKということで)


後側の眺めです。 せめて中が見えるように下に白い紙をレフ板よろしく置いて撮りました。


さて、後妻を仕上げます。 ステップから付ける事に致します。

キットにはアルミのスペーサーが付属していますが、使うべきでは無いフロントデッキの時に使って壊してしまいましたので仕方なくボール紙の貼り重ねでスペーサーを作ります。


糸ハンダをハサミで細かく切って使います。
水槽後部の逃げが一致していない事が気になって「少ないハンダで済ます」という「逃げ」の姿勢です。


スペーサーとしては「ボール紙の重ね」はアルミに比べて劣ります・・・弾力があるので駄目です。

次は解放梃子の取付けです。

梃子は「曲済み」を使いましたが、自分で曲げた方が良かったかもしれません。


抜け止めとしてマスキングテープ!


位置決めにもマスキングテープ!


解放梃子や取付具は後妻の下から僅かに見えるので意外に楽に付けられました。


3カ所に付く標識灯掛けです。 切って削って左端の一個の様な姿にしなくてはいけません。

(本当は更にもう少し削らないとパーツとしてやや大きすぎの様です)

標識灯と比べてみてから「大き過ぎ」が露見しました。 (←間に合っていません)


削っているウチに1つ無くしてしまいました・・・・何しろ小さいし相当削らなくてはならないですので。

右に屋根が見えていますが、どうやらこの右上(見えているところ)の「逃げ」が足りていない(それがこの現状写真です)のでハンダ付けを内側へ僅かにずらします。


これで屋根の「逃げ」問題は解決しました。 標識灯掛けも2つ付きました。

標識灯掛けがなくなってしまったので標識灯を付けることにします。

宮原でのC5520の西尾克三郎さんの写真で見ると左下だけ標識灯が掛かって居ます。

宮原で川車製はC5521です。

同じ様な仕上げが妥当だと思います。

となると、標識灯への配線がなくてはいけません。


C5520に見る標識灯への配線は写真で見ると

① 後妻面から浮いています

② 解放梃子(径0.4mm)より細く、ステップ(径0.3mm)と同じくらいの太さなです。

径0.3mmに決定(写真中央)です

細かい作業が増えてきたのでGoodの90/15Wハンダごてを新調しました。

(同様のものとして60/30Wをここ20年程使ってきました)

ついでに細い方に適したピンバイスも新調しました。 (←この商品は超絶素晴しいです)


珊瑚の割ピンで留めて行く作戦です。

機関車本体の雨樋をいさみやのややオーバーな割ピンで留めた事が幸いしました。


ピストル発射ボタンを握ると90Wで高熱が早く得られます。

結論で言えば、やはり配線には良いけれどボディーやパーツのハンダ付けにはイマイチです。


最初右のIMONの標識灯を買ったのですが、標識灯掛けが巨大でオカシイので左のJスケールに変更です。


標識灯掛け取付用の穴が隠れる位置に付く様に穴開けします。 配線も「分岐」のところで遊んでも良かったかもしれませんが実物の写真ではあまり「そこ」で盛り上がっていないのであっさり仕上げました。


付きました。 次は吊り輪です。


それも付いたらキサゲもほどほどにテンダー本体との合体をチェックします。


下面を一致させ、屋根が食い込むスペースも作っていよいよハンダ付けです。


下端にチョン付けして後側が完全に平面になるのを確認して上半分にハンダを流します。


下半分もハンダを流して完了です。


水でホールダーを洗浄したらまずは屋根との合体チェック!


大丈夫なのでキサゲ開始です。


後妻の「腰のベルト」の上側は、ベルト下側とツライチであるのが本当のはずと気が付いてヤスリで調整開始です。


横に引く鉄ヤスリの傷を消すために#400紙ヤスリを腰ベルトにぶつけながら縦に使います。


なんだか石炭掻取り口直後に空いたままの穴が目立ちすぎるなと思い始め、塞いでおくことにします。


いい加減ですが塞ぎました。


テンダー上廻りが完成したつもりです。


しかし、それは間違いだったことが判明する事になります。


屋根を被せてみました。


未塗装状態では良い具合です。


屋根とのマッチングです。 屋根の調整が必要かなァ・・・


屋根とハンダ付けして完全に仕上げる誘惑に抗しきれるか・・・・

吊り輪の下に大きすぎる正方形の台地が覗いているのが判るでしょうか。


床板が無い状態です。 前側。


床板を置いて見ました。 後側。

まあまあ此処まではうまく行っているほうだと思います。







C55流線形キット(12)テンダー②

2014-01-08 | 鉄道模型
テンダー「屋根」はできあがりました。

次は「上廻り」に掛かります。

「上廻り」と屋根は接着しない作りになっています。

それは美しさには欠けますがどうしましょう・・・・・悩むところです。


パーツを袋から出して並べて見ます。


残りは大きな部分です。

この中で床板とアングル×2とチャンネル×1、車体側板と並べてあるスカートは下回り用のパーツです。


作り方が想像できないテンダー前妻周辺から手を付けようと思います。


あれっ? 組み立て説明図に描かれた前妻と姿が違います。

 想像ですが、パーツ製作時のミスで付いているべきものが無い状態で出来てしまい、カバーする為に別のエッチングパーツを付けたものと思われます.


後妻とテンダー内側を重ねてみたらステップ取付穴の「逃げ」が全然重なっていません。


ステップ穴の「逃げ」を重ね合わせると解放梃子取付穴の逃げと合いません。 標識灯掛け取付穴はその中間・・・ですがこれまた左右間隔が一致していません。

何というアバウト・・・・

プレスで狂ったというのなら理解できますが、エッチングで穴を抜いているのです。 エッチングの原稿を作っている時点で‘いいかげん’だということになります。


テンダー内側と前妻、後妻の幅を比べてみます。

両方とも共通の側板の内側に入ることになるのですがテンダー内側の方が微妙に幅が狭くて組み立てが成立ち難いです。

此処は友人のN澤さんから注意を受けていたところなので最初にチェックしました。


炭庫底板(=水槽上板)の幅もみてみます。

これまた微妙に狭くて側板との間に隙間が開きそうです。


後妻の幅を測ってみます。 31.60mmです。


前妻の幅も測ってみます。 31.60mm。 全く同じです。


炭庫底板も測ってみます。 31.11mm(-0.49mm・・・・どういう意味があるのでしょう?)


テンダー内側の寸法です。 31.26mm(-0.34mm・・・・これは厳しい!)

N澤さんがなぜこの点を注意しろと指摘したのか判りました。 スペーサーでは解決し難い半端な寸法違い・・・片側に0.3mmのスペーサーを入れたのでは重量が偏ってしまいます。

底板との寸法違い0.15mmの意味も不明です。
底板は「テンダー内側」の上に載せる構造のつもりだと想像します。


テンダー内側の中に入って「底」になるパーツです。 30.56mm。

テンダー内側の寸法-0.70mmです。
テンダー内側は0.40mmの厚みがありますので最低でも片側0.05mm削らなければ入りません。


テンダー内側の「底」、こちらは前側に入るパーツです。 30.55mm。

これも削らなければなりません。


テンダー内側の内側寸法も測ってみます。 30.50mm。 削る量が微妙に少なくなって嬉しいです。


床板の幅、31.49mm、微妙に削った方が上廻りとスムーズな組み立てが出来そうです。 (クリアランスという観念に欠けているようです)


屋根の骨の幅、31.65mm。 後妻、前妻と共通の寸法で作ってあるのでしょう。 クリアランスはゼロです。


他の骨の幅、31.58mm。 屋根は側板の内側に入る構造になっています。 上手くやらないと塗装すると入らなくなりますね。


「屋根」の脚は床板に固定することになりますが、テンダー内側の内側を通ることは出来ます。


テンダー内側の長さ、70.52mm。 幅がかなりめちゃくちゃなので長さも心配になってきました。


テンダー側板の長さ、71.48mm。 あれっ?洋白製妻板はそんなに厚みがありましたっけ?


妻板厚み。 0.31mm。 これも微妙すぎて涙が出そうです。


床板長さ。 70.58mm。 テンダー内側より長いです。


屋根長さ。 71.65mm。 これが一番長い・・・側板より微妙に長いのは良いことだと思います。


屋根内側長さ。 70.41mm。 この外側に前妻&後妻が被さるので良い具合だと思います。


左;前妻  右;後妻

並べて見ました。

この時点では気がついていませんが、正方形の凸部に吊り輪が付きます。 前妻より後妻の方が正方形が大きいです。 
吊り輪は共通のものが付きます。

(より重要である)後妻は吊り輪の下から正方形凸部が「はみ出し」て少し格好悪いです・・・・

何か意図があってやったのでしょうか・・・・?


水平垂直が問われる今回の組み立てに買い置いてあったカツミのベークブロックが役立ちそうです、


テンダー内側底部2つのパーツをヤスリで寸法調節して「テンダー内側」に収まるようにしました。


後側パーツを収めてみたところOKです。


前側も入れてみました。 OKです。

テンダー内側は幅で0.3mm余足りないのですが、仮に作り直すとこの2枚の底板が「ブカブカ」になってしまいダメです。

どれか一つを作り直して修正出来るようなモノではありません。

次の工程は「テンダー内側」の前端、後ろ内側一杯に正しく底板を付けることです。


バリが残って居ます。 向こう側の下端など凄いです。 ヤスリで整えます。


ヤスリを軽く当てて整えた状態で測ります。

右側 70.25mm


左側 70.40mm

こちら側を少し削って一致させなければなりません。 前後方向もスペーサーを確実に挟まなくてはいけなくなりました。

測ってみると何処にも寸法がありません。

まるいちさんの計測結果とも違うので、個々にパーツの寸法が違うのでしょう。

(「内側が小さ過ぎて難儀する」といった傾向ははっきり有りそうですが)

このキット10両あれば全てが違う寸法で組み立て上るだろうと想像します。

同じキットから作っても10人いれば10種類の寸法で組み立て上がるだろう事も想像できます。

珊瑚蒸機何両も組んだ人に問い合わせたところ

①「そういうものです」

②「1/87は全体的には設計が新しいので1/80製品より宜しいです」

という事でした。 また、最新のOn30雨宮もなかなか難物らしい情報が入ってきています。

「組んで楽しい珊瑚のキット」というのはそういう意味だったと言うことを思い知りました。

(実際楽しいです!)

また「上級者向け」を謳っている理由もよく判りました。



他社を批判する目的で言っている事ではありません。

これまで模型界では言われて来なかった事実を報告しているのです。

製品としての「キット」であって、完成品を前提にはしていません。

完成品前提ならばパートの女性でも粛々と組んで行ける寸法の一致が必要になります。

私が以前組み立てを経験したのは“J”16番カツミの蒸機ですが、当然完成品前提ですから寸法に「不思議」は感じませんでした。



珊瑚は「キット作りのプロ」と思われているとしたらそれはとんでもない誤解のようです。

珊瑚のキットを組める人は一定水準以上である。

そういう人の為のキットを作っているのが珊瑚模型店であると言うことを知っておくべきなのではないでしょうか。



さて、私も頑張らなくてはいけません。


下側ぴったり、前側もぴったり合わせて底部を仮止めします。


きわめて安定したモノに仕上りました。 後側底部板を挟んでみてもどの位置でも抵抗は無く、どの位置に持って来ても手を離しても動きません。


水槽上部板の曲げ角度を調節、これまた前をぴったり合わせます。


ハンダ用マスキングテープでしっかり固定、


その上で隙間が開かないように上から押さえながらハンダを流しました。

強固な‘芯’が出来ました。

この状態で仕上がり幅31.32mmです。


手ブレーキハンドルの寸法が前妻の穴と一致しません。

ロストワックスパーツは原型より3%前後縮んで仕上ります。 形状によって縮み寸法が違うのでロストパーツは先に量産します。

寸法が安定した大多数を使う(寸法の違うモノは返品するか棄てる)のですが、この仕上がり寸法がはっきりしてから取付穴を正確に開けるのが完成品メーカーの手法です。


穴を開け直しましたが、取水コックは逆に穴の間隔が狭すぎて上手く入りません。


針ヤスリで取付穴を長穴にして対応します。


上手く行きそうです。 ハンダマスキングテープで固定して、押し込みながらハンダを流します。


最後によく流れる糸ハンダで総組立をするのですが、パーツは融点が少し高い感じがするこちらのハンダでハンダ付けします。

ハサミで細かく切って使います。 小さい切片を得るために斜め斜めに切ります。


此処まではハンダ付け出来ました。


この先の組み立てするパーツを並べて見ます。

石炭取出口上の小さなハンドルが2つ付くパーツをどう付けるかが問題です。

前にも書きましたが組立説明書の画にある姿が正しく、この様に別の切片になっているのは前妻製作の時のミスだと思います。


厚さ0.2mm幅3mmの真鍮板を当ててハンダ付けする作戦です。


当て物をハンダする時に同時に石炭取出口のハンダ付けもすることにします。


どちらも上手く行きました。 (こういう作業が「組んで楽しい」部分じゃないでしょうか)


石炭取出口は前側に隙間が残らない様にハンダ付けしたら後側のひげが浮いた状態になりました。

ひげをカットしてヤスリで整えます。


手ブレーキハンドルの取付部の「逃げ」を作ってから「当て物」にも穴を通します。


この様に「当て物」真鍮板は見えないように下寄りになるようにします。


ついでに吊り輪も付けてしまいました。


組み終わった前妻の高さは32.24mm。


説明書表紙の一部です。 作り方順番を変えますのでちょっとお見せします。


説明書に見える組立見本では炭庫底面にハンダ付けされているこのパーツですが、前妻にぴったり正確に付いていないと美しくないのでまず前妻にハンダ付けします。

ちょっと欠き取られているのは0.2mm厚の真鍮板を逃げるためのモノです。
(切欠き=まだ曲がっています・・・整えます)

右端がケガいてあるのは、この先を切り落として仕上げるつもりなのです。


0.4mm少々切り落としました。


ハンダ用マスキングテープで留めてハンダ付けします。


腰の所で一致するようにハンダ付けしました。

石炭取出口上の小さなハンドルですが、折り曲げ済み真鍮線は寸法が大きすぎで自分で新しく曲げて作る必要があります。

ハンドブレーキはまだ真っ直ぐにしても無駄なので最後に整えます。


裏から見た状態です。 相当頑丈に作ってあるのが判ると思います。

途中で切りたくなかったのですが渋々中断! つづく・・・





C55流線形キット(11)テンダー①

2014-01-06 | 鉄道模型
進行遅れっぱなしのC55流線形キット組立ですが、地道に少しずつ進んでいます。

機関車も完成ではないのですがテンダーに取り掛かる事にします。

テンダーは下から順に『下回り』『上回り』『屋根』の3分割になっている様です。

『テンダー屋根』は石炭積込口開閉可能にするかどうかを考えなくてはならないので「最初」に取り掛かります。

結論は開閉可能にしようと思います。

“組み立てショー”ですから色々有った方がいいかなと・・・・


組み立て説明書に合わせて部品を集めて確認してみます。


一番前側の骨は組み立て説明書の絵とは全然違います。


開閉可能にするためには屋根を切り抜かなくてはいけません。

糸鋸の歯は有りますが、新しいモノを買ってきました。

ヘラクレス4/0です。


糸鋸の歯の断面の長手方向(歯の有る側)を測ってみます。

0.45㎜ですので0.5㎜の穴を開ければどちらの方向へも歯を向けられます。


ともかく切り始めました。 実はHOJCの仲間まるいちさんの記事を参考にしています。

(後ほど紹介します)


ただしせっかくやるんだから全然違うやり方をするようにして見ます。


全部すっかり切ってしまいました。


切り抜いた状態です。 切り抜いた板の方向が判らなくならない様にマジックで方向を書きます。


粗っぽいですが真直ぐになるように削ります。


屋根の開口部も真四角になるようにヤスリで整形します。


洋白製の石炭積込口カバーの「曲がり」が甘いので万力で挟んで曲げ増しします。


ハンダ用マスキングテープで宜しい位置でしっかり固定します。


半田をよ~~くしっかり流します。 こうやって切り抜いてしまうのはこれがやりたいからです。


こんな具合にハンダが出来ました。 この後キサゲです。


開閉機構用のパーツを並べてみます。 2本必要な燐青銅線が3本入っていました。


テンダーの天窓のRを調整します。


そして天窓の貼り重ねしました。


2枚の積込口カバーがずれないように内側に仮固定用のマスキングテープを貼りました。

全体が宜しい曲面になるようにボール紙を用意します。
IMONの紙箱に使われていたボール紙です。


外側にハンダ用マスキングテープで「本留め」します。

内側の仮止めテープはこの後取り去ります。 

隙間が無く「付く」様、外側をぴったり貼り付けた状態でハンダするわけです。


押さえると宜しい曲面が出来ます。 下敷きの厚紙の間隔によってRが変わります。


厚紙の間隔が変わらない様にテープで止めます。


石炭積込口カバーに接する必要がある骨組みにハンダが回ってしまわない様にいさみやの常温黒染液で黒染めを掛けて置きます。


更にマッハシールプライマーを塗っておきます。


半田付け開始です。


半田付けしました。


こんな姿になりました。

実はやってはいけないことをいろいろやってしまっています。

① 「テンダー屋根」に組み付ける前に此処まで組み立てると「テンダー屋根」に入らなくなります。

② 組み付けた仕切りは間違っていました。


少し削っただけで①は解決しました。

それが出来たのは単なる幸運と思われます。

HOJCの友人まるいちさんのやり方が正しかったと思います。

http://eccentric-water.asablo.jp/blog/2013/08/21/6953862

テンダー屋根から切り抜いたパーツの空き地に何か所か大き目の穴を開け、其処から重ね貼りする石炭積込口カバーを半田付けするのが妥当かなと思います。


上から見た姿です。

積込口カバーのズレを防ぐハンダ用マスキングテープはまだ剥がしません。

実は石炭積込口カバーは石炭積込口より僅かに短いのですがなかなか見た感じではわかりません。 カバーの方がだいぶ幅が大きいので動きでは問題ありません。

この先に進む前に天窓を付けておきます。


天窓ハンダ付けしました。


天窓のハンダをキサゲしたところでようやく積込口カバーのズレ止めテープをはがします。

理由は屋根の内骨を屋根に付ける段階なので積込口カバーをテンダー屋根に対して貼り付けなくてはならないのです。


積込口の内側の様子です。 まだテンダー屋根に対して固定していません。


積込口を開いた状態です。


いよいよ固定するために積込口カバーをテンダー屋根に慎重に固定します。


此処で間違いに気が付きました。

屋根が無ければテンダー上面としても良い炭庫底面/水槽上面の板に付けられた溝は右端の2枚の仕切りが其処に付くことを示しています。

積込口カバーの下はすべて炭庫ではなく、前側3/4だけが炭庫だったのです! (本当ですか?)

折角組み立てた積込口の一部を組みなおさなくてはならないのです。


積込口カバー途中に来る仕切の「ハンダが流れては困る部分」には黒染め、プライマーを掛けて置きます。


泣きたくなりそうな辛い作業、此処までの分解は成功していよいよ組み付けです。


屋根下の骨組みなども一気に組み付け終わりました。


積込口を開いて上から見た姿です。

組立間違いをせずに進めていれば時間も大幅に節約出来、仕上がりももう少し美しかったかもしれません。


後側仕切りを当ててみたところです。

炭庫と後デッキの間に2つ有る「仕切り」の後側になるこの「後側仕切り」に積込口カバー開閉用のシリンダーが付く事になっています。
この設計が滅茶苦茶で開閉用の支点となる燐青銅線の穴が何ミリもずれています。
ずれているのは燐青銅線を通す穴だけではなく、開閉用シリンダー取付穴も同じだけずれています。


シリンダー取付穴をずらして開けます。


シリンダーと同じようにたっぷり熱を加えてたっぷりハンダを流す給水ハッチも同時に作業する事にします。


軟らかさが必要なので普通のマスキングテープでしっかり固定してからハンダを流します。


たっぷりのハンダと熱でしっかり固定しました。


床板への取付板も先に付けた方が良さそうです。


其処までハンダ付けしました。


反対側からの眺めです。


中目のヤスリでバリバリ削り、


細目、油目と細かくしてピカピカにしてしまいました。 ちょっとしか見えないのですが・・・


炭庫底面(水槽上面)も磨きます。


石炭積込口ハッチ開閉用シリンダーに梃子を付けます。


この状態でハンダ付けして余分な長さをニッパーで切り落とします。


そして梃子の先に支点燐青銅線を通すと格好になります。


積込口ハッチ『開』状態での見え方です。


炭庫と水槽の境界板とテンダー床板との取付板を当ててみた姿です。

まるいちさんのブログに「屋根と境界板が水平が怪しい記述が有りましたが、読み落としてそのまま組んでしまいます・・・残念!


給水口に上からアプローチするための「ハッチ」裏側のパーツを付けます。 HO1067製品の元になった16番のC55流線形キット組立でメジロのめ次郎さんがこのハッチを開閉させていますが、私のウデではとても無理なのでやめておきます。

http://mejimeji.blog.hobidas.com/archives/category/11754.html


半田ごてと濡れタオルです。 蒸気を、湯気を出した瞬間の写真です。


テンダー後妻が接する最後部の骨を付け終わったところです。

(最後部の骨は後妻用のスペースがやや少なくて後日修正する事になります)


キサゲを掛け終わったところです。


給水ハッチの付く後部デッキ(=炭庫と水槽の境界板)をハンダ付けする前に写真を撮って置きます。


同じく前側から見た姿です。作っている


後部デッキ(以下略)をハンダ付けした状態です。


同じく。


これでテンダーに於ける第一段作戦は終了です。

テンダー組立はなかなか面白いです。

珊瑚のキットはパーツの精度が低すぎて購入したけど組み立ては諦めた人が居るのが判ります。

スクラッチビルドと比べれば数十倍「楽」ですが、完成品前提で作ったIMONの蒸機キットとは全く違うモノだという事を肝に銘じて考えなくてはいけないのです。







2014_今年も宜しくお願いいたします

2014-01-03 | 鉄道模型
新年があけ、新しい一年がいよいよ始まります。


鈴木君、明星君、山本君が加わり、戸田さんが抜けた今年の集合写真です。

 
撮影後武蔵小山“中華井門”で年に2度だけの全体懇親会が開かれ、2013年夏に卒業した戸田佳男さんからの挨拶もありました。

戸田佳男さんは現在77歳、この夏これまでまず無かった(病に倒れられた)事から卒業を決意されました。

モデルスIMON創業時のメンバーがまた一人欠ける事になりました。
(戸田さんが抜けて6人中4人残存)


戸田佳男さん撮影による美しい映像はDVDで発売中です。

http://www.imon.co.jp/webshop/index.php?main_page=product_info&products_id=3975&w=302&x=400&y=0&from=mk

鉄研三田会会員昭和34年卒業、原宿店で‘テクニカルアドバイザー’として活躍。 知的で上品、誠実なひととなりは存知の方も多いと思います。

模型では『横須賀線電車』に一番の拘りを持っていました。

今後は合同運転会などで今まで以上の活躍が期待できると思います。




2014年4月入社の新卒3~4名も当初モデルスに配属予定です。

(そしてグループ内部での動きはこれからも多々あるかと思います)

IMONとしては今後も鉄道模型界の発展、日本での鉄道模型製造技術発展・継承の為全力投球で頑張って参ります。

今後ともどうか宜しくお願いいたします。