「軸」にリターンクランクを填めて、所定の位置まで押し込んで余分な長さを切り落とすつもりでした。
キツくて入りません。
その度に外し、軸の1mm径の部分を削って再挑戦。 平均して直径0.985mm位の見当ですからあと5/1000mm程度で丁度良いのではないかと想像します。
「何度目かに此処まで入った」の図 です。
抜いたら想定外のところが外れて抜けてしまいました。
内径1mmのパイプの何処までが入っていた部分かが判ります。 そして、ハンダが中に浸透しているのに其処が外れたという信じられない事態です。
思い直してその位置にハンダ付け、余分を切り落として削ります。
IMON9600のリターンクランク、1.4mm×2mmビスと比べるととても小さい事が判ります。
偏心棒取付のビス穴はM1.0です。
それでも実物のナットで締められている形態が表現されています。
こちらから見ると六角ナット表現が判ります。
ハンダを塗してこの部分でハンダ付けする方向へ転換しました。
「軸」を第三動輪にねじ込みました。
此処でも想定外が待っていました。
サイドロッドのこの部分の穴径は1.7mm、オリジナルの1.6mm軸に対応していました。
メインロッドの穴径は1.9mmです。
サイドロッドの穴を1.9mmに拡大して無事進行します。
こちらの一台は第四、第五動輪からしか集電していません。 片方と同様に第一、第二動輪からの集電する集電ブラシを作ります。
IMONの2mm用ラグ板、IMONの作用管用の0.2mm燐青銅線を2連にして(スピコン的な集電策の応用です)同じくIMONの耐熱リード線。 IMONばかりになってしまいますが、こういう場面で頼りになるのはコレです。 使ってみれば判ります。
新しい集電ブラシが付きました。
車輪踏面から集電するのは好きではありません。 表向きは、車輪踏面にカーボン付着等の汚れが集中するからと言っていますが、実は集電ブラシは必ずと言って良いほど根元と先端が水平では無い様になってしまうので、見えたときに格好悪いのが本当の理由です。
しかし、この4110の場合、こうして付けるのがベストのようです。
裏に当てようとすると非常に精度が必要・・・タイヤ部絶縁という蒸機特有の問題が大きいです。
手前に3つ見える短いパイプ、厚いワッシャはサイドロッドとメインロッドの間に入れるワッシャ各種です。
HO1067の場合、狂気、いや狭軌なので此処に余裕が有ります。 13mmでも同様のはずですが。
こちらの4110は非絶縁側の集電が出来ていませんのでリード線を使って改めて台枠から取ります。
動輪の軸受け(内側のオイルレスメタルまたは挽物を通して)からの集電はやや辛いです。
非絶縁側にも集電ブラシが欲しいです。 効果は抜群なのです。
でもまあまあ調子よく走りそうです。
カシメが甘かったパーツは全て私が紛失しましたので、取付軸は0.8mm真鍮線にします。
ここで大事件発生! 加減リンクとラジアスロッドを組み合わせることが出来ません。
加減リンクのこの上側を切る必要があります。
オリジナルの加減リンクも此処が切れていました。 切れていないと組み合わせられないのでした!
(実際切るときは万力の使い方は変更しました)
所定の位置に付けて0.8mm線で止めて、線を裏側からエポキシ接着剤で固定します。
下廻りのエポキシ作業中は何も出来ないのでちょっと上廻り、
向こう側の後部ヘッドライトは内側をゴールドリーフで塗ってIMONのLP42京急230形用の挽物レンズを入れました。
手前側はIMONのLP42に付け替えたのでLP42用の反射板を入れました。
ゴールドリーフで塗装しようかと考えましたが、洋白挽物と思わしき挽物が良い感じに黄色いのでそのまま使用しました。
想定の30倍、50倍も作業が膨らんでいますが、なんとか仕上がりそうな気配に成ってきました。
ただ「製品そのまま」の「仕上げ」なのになんと手間が掛かった事か! こうしてドツボに嵌まっていくのですね。