♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■わたしは知っている / 福井 誠

2014年07月03日 | Weblog
2014/7/3放送


 世の光の時間です。お過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「わたしは知っている」です。それでは黙示録2章9節から読んでみましょう。
 
 「わたしはあなたの苦しみと貧しさとを知っている。

 黙示録2章には今日トルコと呼ばれる国に存在した四つの教会への手紙が収録されています。その一つ、スミルナという町にあった教会のメッセージに注目してましょう。スミルナは今日イズミルと呼ばれる港町ですね。NATOの司令部が置かれているというので知っている方もおられるでしょう。スミルナは紀元前600年頃に一度侵略を受けて滅亡した町ですが、ローマ時代に復興されて栄え、アジアの「花」とか「冠」と呼ばれました。またこの地はキリスト教の宣教の拠点としても栄えたのですが、実際にはこの地に住むキリスト者は大変な困難の中にありました。その困難に対して、はじめであり終わりである方つまり歴史をはじめ維持し支配し、その歴史を終わらせる神がこのスミルナにある教会の苦しみと貧しさとを知っている、と声をかけられるのです。

 苦しみということばはギリシャ語でスリプス、もともとの使い方では物理的な圧力を加えて砕くことを意味します。そこには厳しい労働とか心労、逆境、迫害と言った様々な圧力が意味されています。つまりスミルナのクリスチャンたちは激しい迫害からの苦しみにさらされていました。更に彼らは貧しさにありました。ギリシャ語では貧しさを表現するいくつかのことばがありますが、ここではプトーケイヤ、極度の貧しさ、全くの無一文が意味されています。それは彼らがスミルナにもともとあった偶像礼拝に参加しないことで商売上の締め出しを食らっていたからでした。クリスチャンとしての筋を通そうとすることで彼らは生活の糧を得ることにも苦労していたのですね。

 しかし神は言います。「あなたが受けようとしている苦しみを恐れてはいけない。」と。それは10日間だけの苦しみ、つまり限度があるということです。もう間もなく終わる苦しみ、・・・根拠のないことばではありません歴史を始め支配し終わらせる神がそう語るのです。そのような神様に私達も希望をもって歩んでいきたいものですね。

(PBA制作「世の光」2014.7.3放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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