♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■だれがそれに耐えられよう / 福井 誠

2014年07月31日 | Weblog
2014/7/31放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「誰がそれに耐えられよう」です。それでは黙示録6章17節から読んでみましょう。

 「御怒りの大いなる日が来たのだ。だれがそれに耐えられよう。

 前にもお話したことですが、古代イスラエルには黙示文学という一種の文学ジャンルがありました。それは簡単に言えば、例え話の一種で、印象的なイメージで思想を伝えようとする手法です。そういう意味では今日の箇所も一連のイメージをまとめてとらえることが大切です。

 イエスが巻き物を封じている七つの封印を解くたびに不思議な出来事が起こりますねえ。第一の封印を解くと白い馬が現れる。第二の封印を解くと火のように赤い馬。第三の封印では黒い馬。第四の封印では青ざめた馬。一体これは何をイメージしているのか。

 今日は読みませんでしたが、この馬には騎手が乗っていて、それぞれ象徴的な道具を持っています。そこから察すると、白い馬は勝利、黒い馬は飢饉、赤い馬は侵略と戦争、青ざめた馬は死病と疫病を意味していますね。平和な日本にいるとピンと来ない人もいるかもしれませんが、当時の世界ではよくある光景でした。侵略や内乱といった戦争があり、疫病があり、飢饉がある。この地上の騒然とした姿が描かれているのですねえ。

 そして第5の封印では殉教者の姿が描かれています。彼らはそのような不正と悪に満ちたこの世の状況に苛立って、早く神様の正しいさばきを成し遂げるように、と訴えているのです。これも人間の経験に通じることですねえ。一体いつまでこんな世の中が続くのか。悪い者がのさばり、貧しい者・弱い者が抑圧される時代はいつまでなのか。主よ、早く助けてください、という祈りが捧げられています。実にリアルに私たちの葛藤が描かれていますね。

 そして第六の封印が解かれると、世界の終わりの日の悲惨で破壊的な光景が。

 そしてすべてが絶ち切られた後に、舞台は天に移り、天での大群衆の光景が繰り広げられるという一連のイメージに繋がっていくんですね。

 大事なのは、いつまでですかという叫びに対して、もうすぐ終わりが来ますよというメッセージになっている点ですね。しかしその日は御怒りの大いなる日である、と。聖書は、世の不正が不正なままで終わることはない、と語っているのです。

 聖書が語ることばの真実さを信頼して、正しい誠実な歩みをさせていただきたいものですね。

(PBA制作「世の光」2014.7.31放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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