♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ささげましょう / 福井 誠

2014年06月12日 | Weblog
2014/6/12放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「捧げましょう」です。それでは雅歌7章12節から読んでみましょう。

 「そこで私の愛をあなたにささげましょう。

 関係を回復した夫が妻に語りかけて、夫の妻に対する賛辞が綴られていますねえ。しかしこの賛辞、これまでの賛辞といささか違い、女性の服をまとわない裸の美しさが歌われています。他人には見せない、夫婦でなければ知ることのできない相手の身体の美しさが克明に詩につづられているのです。そういう意味でこの書を読むと非常にプライベートな秘密日記を覗き見るような、いささか気恥ずかしい思いにもなります。ただ聖書がそんな個人的な内容をそのまま収めているのが面白く感じられるところです。

 ともあれ、夫婦の関係は他人には見せない部分をさらけ出す最も深い独占的な関係です。しかしそれは体のことばかりではありません。心の内面においてもそうですねえ。夫婦はお互いの品性をさらけ出しする関係であり、更には他人には理解できない心の痛み・悲しみ・喜びをわかち合う関係です。そうであればこそ、「ああ、慰めに満ちた愛よ。あなたはなんと美しく、快いことよ。」(7章6節)という夫の告白もでて来るものでしょう。罰の悪い思いも自分のこだわりもさらけ出して関係を深める時を持つ、夫婦の繋がりはただ体が繋がっている以上に心が深く繋がっているものですねえ。人には分りにくい良さを認めるのも、そういう関係ができている夫婦であればこそです。そんな関係の中で妻が告白します。

私の愛をあなたにささげましょう。

 愛は理屈抜きに求め合う関係ですが、それは私の愛をあなたにささげましょう、という誠実さによって一層深められるものなのです。夫が妻を文句なしに受け入れ、妻も夫に自分を捧げる。それは私たちと神との関係を象徴しています。神は私たちを理屈抜きに愛してくださっています。その愛はイエスの十字架の死に、豊かに語り尽くされています。その神の愛を受けとめて神に従う心を持つ時に、私たちは神様の愛の深さをいっそう知るようになるのです。

(PBA制作「世の光」2014.6.12放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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