♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■心の成熟

2005年09月09日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみやすお)です。

 今日は、心の成長・成熟っていうことについてお話しします。

 『ユダヤ人の知恵』と呼ばれるタルムードという本に、こんな一節があるんです。

 目が見えないよりも心が見えない方が恐ろしい。出会った人すべてから何かを学ぶことのできる人が世の中で一番賢い。

 えー、自分の心、自分の状態・あり方を知ること、自覚することが大切だって言うんですねえ。ま、自分を客観的に見つめる心の目、つまり自分の無知とか弱さを自覚することが大切だっていうことでしょう。でもなかなかそれを自覚する、気がつく、謙遜になるって難しいですよねえ。でもそういうふうな心を持った時初めていろんなものから誰からも学んで自分が成長していく、豊かになっていくっていう訳です。

 英語の単語で心惹かれることばがあります。ティーチャブル(teachable)ということばです。ま、ティーチ(teach)は「教える」、ティーチャー(teacher)は「教える人」ですが、ティーチャブル(teachable)というのは、「教える(teach)」にエイブル(able)「できる」ということばがひっついています。ですからこれは、「教えられることができる」「教えられやすい心」という意味です。つまり誰からも教えられやすい心という意味ですね。

 旧約聖書の箴言の18章にこんなことばがあります。「謙遜は栄誉に先立つ。」謙遜な人は必ず栄誉また尊敬を受ける。またその22章の4節という所には、同じことがこんなふうに言われています。「謙遜と、主を恐れることの報いは、富と誉れといのちである。」ま、そういう謙遜な心を誰もが持ちたいと思うものです。ですから、自分と他人とを比較するのではなくて、愛と恵みと知恵いっぱいの神様を見上げていく時に、自分は何と知恵のない者また自分の心の貧しい者(であって)、神様の豊かさそれが必要だと自覚できる。ま、そんな謙遜な思いを持てた時に初めて神様から、人から、またどんな出来事からでも学んでいこう、そういう心、ティーチャブルな(教えられやすい)心が生まれてくる。そうする所にどんどんとその心が豊かになっていく、また尊敬されるようになる。こんな心を持ち続けていきたいですね。

(PBA制作「世の光」2005.9.9放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。近くの教会もPBAで紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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