今日の午後、国会周辺を歩いてみた。
威張れたハナシではない。単なる野次馬的な行動だった。
国会では「内閣不信任案」や「問責決議案」などが上程された。
身体を張った激しい攻防が演じられてはいなかった。段取り消化のムードすら漂っていた。
それが街頭にも反映され、怒号が飛び交う状態ではなかった。
もちろん、幾つかのグループごとに、なんやらのアジ演説はなされていた。
総じて言えば、デモ隊も休息時間なのかもしれない。
60年安保のころ、労働組合の動員計画に従って、私も幾度かデモに加わった。
残念ながら当時の私は、安保改定の持つ意味をあまり理解してはいなかった。
「アメリカに従属するだけのトンデモナイ条約」とだけ思っていた。つまりノンポリだったのだ。
恥ずかしいことだが、配られる弁当に引きずられるような意識の低さだった。
あの「闘争」で、東大生の樺美智子さんが亡くなった。衝撃的な出来事だった。
あの嵐が過ぎ去り、幾年かが過ぎた後、「片務的」だった条約を「双務的」に改訂する内容だったことを知った。
あれから50余年が過ぎた。惰眠を貪った歳月だった。日本はなんら進歩しなかったように思えてならない。
論議されている安保法制がどのようなものか、いずれは歴史が評価してくれるのだろう。
「戦争法案」ではないように思えてならない。
しかしながら、如何にも段取りが悪すぎる。
与野党の双方に言えることだ。
テレビでデモの様子やっていました。
若者から70代ぐらいの人まで参加していましたね。
70代の人はあの安保闘争を経験しているのでデモというのはどういうものか。そして警察官と小競り合いしていたのはあの学生運動経験者の60代の方たち。
今まで若者と私たち大人が一つの考えに突き進むってことはあまりなかったと思います。
これから国が進んでいくのか心配です。
今回のデモは裾野が拡がっていたのでしょうか。
政治家たちの浅ましい姿を見せつけられて、がっかりしました。
知性も品性も理性もない。