夕日射し鴨の陣形崩れたり ひよどり 一平
(ゆうひさしかものじんけいくずれたり)
・・・・・・・
鴨の一陣がこの池に降り立ったとき、すでに陣形は崩れていた。私の眼に一兵卒とかリーダーの区別はなかった。
ひたすら「があ、があ」と騒いでいた。
私がこの池に通うようになった頃、鴨の数は今の数倍以上はあった。
その後、睡蓮が繁茂する事態となったため、鴨の数が激減したのだ。
驚いた池の管理者が睡蓮の成敗を計ったが、思うようにはいかず、まだまだ睡蓮が頑張っている。
私の個人的な意見としては、「ぜひ鴨の池に戻して欲しい」となるが、そうも行かないらしい。
両立させようとすれば、当然、睡蓮の池になってしまうのだ。
・・・・・・・
安倍晋三氏が総理であった頃、自民党内で、今ほど派閥の話題があったろうか。
この頃、派閥の話題が多くなったように思うのだが、どうだろうか。
私は「派閥は悪」とだけ思っているわけではないので、悲観しているわけではないが、「大宏池会」などという言葉が出たりすると、頭をかしげたくなるのだ。
対抗する形で、「大安倍派」が形成されたりすると、つい心配になってしまう。
切磋琢磨はいいが、「専横」となるのは疑問だ。