崩れたる老いぼれの恋冬の薔薇 ひよどり 一平
(くずれたるおいぼれのこいふゆのばら)
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今日、往復三千歩ほどを歩いただけなのに、大いに参ってしまった。
これが四、五日ほど歩かなかったことに対する厳しい報いだった。
何としたことか!
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親戚に結婚式の話が出て来た。是非とも出席して欲しいとのこと。来年の今ごろだ。
万難を排して出席すると答えた。
祝いの席となれば、酒も呑まなければなるまいし、ひょっとしたら、祝いの唄を歌うことになるかも知れない。
日頃のカラオケで私が歌っている歌は、悲恋の歌や死ぬ歌だ。
目出度い席であれば、そんなわけには行かない。めでたい歌を覚えなければならないぞ。
とんでもないことになったものだが、とても嬉しい。
それを考えれば、「歩いたので参った、参った」などと言ってはおれない。