過日のこと。
久しぶりにゴルフをした。
練習もしないクセに、生意気にも勇んで出かけて行った。
結果はもとより知れている。
もともと下手な上、数ヶ月ぶりにクラブを握ったのだから、うまく行くはずがない。
アッチヘチョロチョロ、向こうへドスーンという無惨なありさまだった。
従って、スコアを口にしたくもない。
本来は、ゴルフの神さまに対して、申し訳のない仕儀なのだ。
「ヤッパリなあ、これじゃあゴルフをする資格がないね」
つい、同行者に愚痴を言った。慰めてもらいたかったのかも知れない。
しかし、慰めてもらえるどころか、グサッとやられた。
「単なる努力不足ではありませんか。今からそんな弱気では、先が思いやられますよ!」
かなり辛辣な一言を見舞われたのだ。
その同行者曰く。
一ヶ月ほど前、以前の仲間たちとゴルフを楽しんだ折り、78歳の女性と廻ったのだそうだ。
「こんなおばあちゃん、大丈夫なのかなあ」
スタート前には、そんな懸念を抱いたそうだ。
ところが、プレーを見てびっくりした。プレーは正確で迅速、力強かったらしい。
もちろん、スコアも素晴らしかった。
すっかり感動させられたと、同行者氏は言っていた。ちなみに同行者氏は65歳だ。
「あなたは自分を老人と思っているかもしれませんが、その女性よりは幾つも年下ではありませんか。要は、気力と練習です!」
同行者氏にガッチリと諫められた。
・・・そうだったなあと、素直な私は納得せざるをえなかった。
他の同行者氏にも、注意を受けた。
「肩のツッコミ過ぎです。練習でいくらでも治りますよ」
つまり、練習不足を指摘されたのだ、
家に帰ってから、カミさんにそんなことを話したら、
「だからいつも言っているでしょう。これ以上に老化したくなかったら、つまらない頭を使うより、身体を動かしたほうがいいのよ!」
同行者氏たちよりも、さらに辛辣な一言を浴びせられた。
つい先日は、自動車運転でつまらないヘマをして、ひどく落ち込んでいた。
さきほどの同行者氏たちとカミさんに、辛辣ながら強烈に背中をドヤされた。
「そうだ!ギアチェンジをしよう!」
私は、強く心に決めた。
やっぱり、私は単純だ。背中を押されると、ひょいと気分が変わる。
肝腎なのは、実行するかどうかなのだが………。
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