新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

遙かな面影

2008年06月08日 09時09分14秒 | 写真・エッセー

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 誤解を恐れずに言えば、男は女の面影を追い求めている。

 この場合、男は、男性でなく「男」であり、女は、女性でなく「女」だ。

 肉感的あるいは生態的な響きを感じるために、男とか女と言っているわけではない。

 無限の宇宙の中で、泡粒のような存在として生かされているのは、男性や女性ではなく、男と女なのだという妙なこだわりから言っている。許していただきたい。

 もう一度言おう。男は女の面影を、絶えず追い求めている。

 その女は、「母」や「妻」や「女房」、「カミさん」、「ウチの奴」でもなく、もちろん「娘」、「孫」、「息子の嫁さん」などでもなく、「隣の奥さん」でもない。「大原麗子」、「藤原紀香」などでないこと、もちろんである。

 絵画や写真や彫刻の女でもない。

 もっと身近で、それでいて遙かに遠い面影だ。

 電話がかかってきた。応答したが、電話の向こうでは何も言わない。女らしい息づかいだ。泣いているのかも知れない。こちらから幾度呼びかけても、向こうは無言。やがて、一方的に電話が切れる。

 そのような女の面影を追い求めている。

 息づかいや体温を感じていそうなのに、遙かな面影でしかない。

 男性のみなさん、そのような思いはありませんか。

 女性のみなさん、そんな私を許して下さいますか。

 生い茂った草むらの中のずーっと向こうのほうで、ハルジオンがひっそりと咲いておりました。

 懐かしい思いのまま撮った写真です。

「遙かな面影」と題しました。

 

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コメント (20)
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