散策の折りに撮影した山茶花。
大部分は日陰になっていたが、一部の枝や花に陽が当たっていた。
陽を浴びている花は、至極上機嫌に咲いていた。
日本は和の國であった。
十七条憲法を持ち出すまでもなく、農耕民族としては、「和」によって社会を構成していたのだろう。
「和」をもって発展してきた國であった。
その日本が、今、大きく揺らいでいる。
社会は殺伐としてきており、目を覆いたくなる悲惨な事件も多発している。
総中流化と言われていた社会が崩れ、格差社会と言われ始めて久しい。
閉塞感が社会を覆っていて、なんとなく息苦しい感じだ。
和の國が崩れ始めているのだ。
経済至上主義や競争原理主義が、かつての日本の麗しい国柄を、無惨に破壊し始めているのではなかろうか。
市場競争の結果を「善」とした考え方は、日本の國に相応しい「哲学」ではなかったのかも知れない。
この状況を無策のまま放置していたのでは、社会はどんどん崩壊し、とんでもない國になって行くのではなかろうか。