福田首相と小沢代表の会談が行われた。
どちらから言い出したのかは不明だが、大連立の話だった。
あとで聞こえてきた話では、読売グループ会長の渡辺恒雄氏の求めだったとか。
現在の日本政治の状況は、まったくお寒い話で、小沢の政局好きに振り回されていて道筋が見えていない。
その小沢も、政局の一つの形態として、大連立の話に乗ったのだろう。
党内の反対に遭ってつぶされたら、またもや何でも反対の姿勢に戻っていった。
その大連立が、ナベツネの提案だと言うから、おかしな話だ。
ナベツネはマスメデイアの総帥。本来マスメデイアは政治的に色があっては好ましくないはず。
そのナベツネが大連立を提唱し、のこのこと総理や代表が乗っかった。
こんなことってありか!
評論家の三宅なんとやらが、「大連立はナベさんの真意」などと、雑誌で書いているのだからお笑いだ。
数年前、日本プロ野球が揉めたことがあった。選手会と経営側が対立した。
選手会の代表が当時の古田捕手だった。
ナベツネは対立に苛立って、「たかが野球選手の分際で……」と言って、古田会長の行動を批判した。
「たかが……の分際で」という発言はあるまい。蔑視発言だ。
そんな「たかが読売グループ会長の分際」で、大連立構想はあるまい。
大連立そのものについては、私は賛成。
今の閉塞状況を打破しなければ、日本は前進できない。
しかし、民主党は乗ってはこない。
彼らには、政権交代しか見えていない。
厄介な政界。シャレですよ!