農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

「現場から学ぶ」を旭の農業高校から初めて通算して50年になる

2021-09-09 13:43:52 | 日本不耕起栽培普及会
1967年1月旭に赴任した当時学園は大学と同じでローカルな高校でも「頭髪の自由化」で地域の先頭を行く勢いで自分だけではなかったが同じ大学から4人の新人が加わり、民青系の私は組合活動でも矢面立たされ社民系の仲間とも競いあった。私は泥臭い「現場から学ぶ」を徹底的に仕込まれていたのでこつこつ農民教育に励んだ。千葉県内においても農業教員の仲間づくりを働きかけ「なりる会」を立ち上げやがて「全国農業教育研究会」に発展させた。
教員になって10年、2回目のクラス担任の時、学級通信が流行って、競ってガリ版で毎日出し続け3年間で600号を記録した。その中から「農民から学ぶ」をテーマに冊子を当時完成させた。その中では時間内で総合実習の時間があり管理する施設があり一定の収益を義務づけられていたが、私はその枠にこだわらず、その時間生徒を地域の先進的な農家に連れて行き、農家の主人から生の話を聞かせた。千葉大時代房州の和田町花園地域で体験実習を行ったときキクやカーネーションの栽培は熱心だったが息子の後継者については「農業を継がせたくない」であった。そのことをありのままに学園祭で報告したが、農高の引率職員から「俺は生徒に現場でだましだまし教えている。あからさまに本当のことをかたっては迷惑だとお叱りをうけた。また当時は農薬を使わないで栽培する技術がまだ未熟だったために、開き直っての研究がむつかしかった。それでも同じ学校に30年最後までいさせてもらった。古い冊子ですが1読されたい方は在庫がありますので送料込みで1000円でお譲りします、連絡は電話090-8112-6838鳥井報恩まで