農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

今年の里山は乾いている。田植えの時水不足が心配される

2021-03-01 09:44:17 | 日本不耕起栽培普及会
多古の天井田や佐倉の和田小脇の実験田に入って、例年になく乾いている。2,3年間隔で水が多かったりすくなかったり気候変動に悩まされる時代になったのだろうか。極端にたくさんの雨が降ったり、極端に乾いて雨が降らない。昭和の時代も4,5年に1回はコメの不作に悩まされた。現在は外国からの米の輸入もあったりして、一般市民は我感ぜずの世界であるが、コロナで生活が破壊されたり、健康面の動揺が広がるなか、日本人のベースとしての米を確保したいという機運は広がっている。超高齢化から若い世代が米を確保したいと動きだしている。
岩澤信夫さんの不耕起栽培の塾もアメリカにおける畑作における過度な機械化で砂漠化が進み、歯止めをかけるべくモントゴメリー氏の書籍が普及し「輪作・耕さない・荒地にしない」の3条件でアメリカ農業が急速に変化している。本来であれば日本も早く変わるべきである。しかしニッチな隙間技術として米の耕さない米作りの技術はそれなりの蓄積を必要としている。多古での15年の不耕起栽培による米作り、少規模ではあるが貴重な事例である。しかし今年は冬型の気候のなか雨が11月ころからほとんど降らず、からからに乾いている。5,6枚の水田、最上部の水田で日本アカガエルが産卵し、救われた感じである。
2月26日多古の桜宮自然公園に不耕起でお米を作りたいとアメリカ出身者で見学者ダニエルさんが訪ねてきた。新しい変化である。