農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

多古での取り組みを改めて紹介すると、9年目となる鈴木理一さんの水田から

2018-01-08 14:22:21 | 日本不耕起栽培普及会

2009年休耕田を多古染井地区の鈴木理一さんから3セを借りスタートした。1年の開墾で若い女性が果敢に挑み室舘ファミリーが入れ替わり立ち代わりススキ、ガマ、柳、つる性のクズを除去し水田の傾斜を修正した。初年度はとにかく3俵も採れる力の入れようであった。岩澤信夫さんの塾生であったから冬期湛水と水を張った。その後代が代わり2011年には大学の先生が気晴らしのために始めた。暑い波板を巡らし湛すいが完璧におこなわれた。周辺の農家に考えとは1味違うために水争いは絶えなかったが何とか地域の方々とも折り合いがつくようになった。

その間2013年周辺の水田を広げられるチャンスがあり14aにひろがった。冬期湛水の区域が広がったことで自然回帰が強まったと予想される。翌2014年この周辺田んぼにコウノトリがやってきた。3月6から9日の3泊4日ではあったが多古の自然がいまだ空散地帯であってもカメやドジョウ、アカガエルが沢山生息する土水路、湧き水地帯であることが鳥たちの生活圏を守っている。3枚の水田のうち1枚を畑にして高畦にしたりしている間に畦を掘ると30センチに1匹はドジョウが出てきて、地域の人はドジョウがいることを知っているので仕掛けを掛けて採取してもいる、3年ほど畑にして小麦や大豆を栽培したがカヤネズミがでたり、ウサギが大豆の芽を食べに来たり、畑シメジが発生したりで希少生物との遭遇が頻繁であった。

コウノトリの写真は地域の方々が撮影し。長野の上田から飛来した同じ個体であることがコウノトリ里の豊岡で足環で確認されている。その時の写真を記事とともに掲載する。