昨日は雑草だらけの2年目水田の苦労を紹介したが、不耕起・冬期湛水を続けることで雑草は拾い草程度になると岩澤信夫さんは各地の普及会の会員の経験で言われていたがこの8年目のミドリマイの水田に実際に入って草取りをしてみると、それが再現される。冬期の湛水が十分でなくても雑草の根は深くは生育できない。冬期のすべての期間を湛水にするとここの水田は土水路で深く深くなり機械とかが入りにくくなるため浅めの水にしている。結果は確かに雑草は生える。しかしその生え方が「拾い草である」耕さないということは下に根が伸びないということである。またここでは収量のことは考えないで岩澤さんの理論に従い実施するとしているのでその後の結果がそのまま出てくる。草の種類はミゾソバ、マツバイ、ヘラオオバコ、キツネノボタン、アメリカセンダン、タナズナ、ガマ、フサモなどである。確かに水の量を気にしなくなったら増えたのは事実である。
昨年4月作付を開始、ヤベエイズルでいっぱいの水田にそのまま田植えをした。結果はほとんど収穫ゼロにちかかった。今年どうするか?仲間の佐瀬さんは繰り返しそのヤベイズルをまんのうで除去することを繰り返してきた。その下の水田であるが、4月24日に室舘夫妻が1日かけてやはりまんのうを使って取り除いた。しかし10日後の今日の写真ですでに残った根からヤベイズルが再生してきている。この水田は場所により深いところがあり、「おかま」というらしい。前の人も耕耘機で耕していたようである。岩澤信夫さんに言わせれば「借りるなら条件のいいところを借りるべきだ」であるが、そこは人間的つながりというので思う通りにはいかないものである。したがって今の挑戦は刈り払いを使って根の下を耕す感じで時間をかけて刈り払いを掛けている。水をためる波板の問題もその後に残る課題である。田植えまでの道のりは長い。
イチゴといえば普通はクリスマス頃からのハウスイチゴを連想するが、ハウス物はどうしても農薬の洗礼を受ける。無農薬にこだわるなら露地栽培ということになる。そして結実の時期も5月6月ということになる。ハウスイチゴに馴らされた一般の人々の意識のずれはおおきい。