沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

祝15年 アルプスの旅(2日目)

2019年10月19日 | 県外 8 Scene

 結婚15周年記念旅行2日目の朝が来ました。早速、お天気ニュースをチェック。8郎家がこれから向かう長野県に台風19号が直撃する可能性がほぼ100%となっています。不安に襲われる8郎家です。しかし、ここまで来たからには行くしかない!

 時間を惜しんでホテルの朝食すら取らずに、チェックアウト。正面玄関を出ると、目の前には、天空を突くようにそびえたつ東京都庁。都政を預かる小池都知事の耳に、このときまでは「東京五輪のマラソンは北海道でやる」というIOCの強行決断は耳に届いていなかったはずです。

 眠っただけで何の思い出もないホテルですが、一応、記念撮影(笑)。トン、トン、トン、トン、ワシントンとだけ言っておきます(意味不明)。

  新宿駅はラッシュアワー。まだ台風の影響はないので、通常の光景でしょうね。

 駅弁屋「祭」で駅弁を購入して、ホームへ向かいます。

 ホームには、楽しみにしていた特急「あずさ」がすでにスタンバっていました。ちなみに2号ではなく5号です。

 さあ、乗るぞ~。

 余裕あるシートに満足です。

 窓越しにホームを見るとラッシュアワーが加速する光景が。思えば平日。行かせてくれたわが会社に感謝ですね。何としても無事に戻らねば。

 いざ、高原の旅へ! 妻撮影。

 早速「かきめし」(¥1,080)をいただきます。おいしそう~。

 正直に言ってしまいましょう。このあと高原ホテルのレストランなどで絶品料理をいただくのですが、結果的に今回の旅で一番おいしかったのが、この駅弁だったということを! ホテルシェフの方々、すいません!

 特急「あずさ」の車窓からは沖縄では見られない景色が。

 林業で有名な長野県だけに至るところに木材を利用した椅子などの施設、器具がありました。

  2時間半かけて松本駅に到着。美しい景色、快適な座席で長旅も全然苦痛ではありませんでした。このころまでは台風の影響もほぼ感じませんでした。

 さらば、特急「あずさ」。しかし、この言葉が現実になってしまうとは。。。

 初めての松本駅。

 窓越しにアルプス連山が見えます! 壮大です。

 さて、休む間もなくレンタカーを借り、今回の旅の最大目的地である上高地(かみこうち)へ向かいます。遠くに見えるは日本アルプスです。

 道路沿いの山々は期待していた紅葉にはなっていませんでした。地球温暖化の影響です。国連で演説したスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(16)のスピーチを大人が笑ってはいけません。

 「あなたたちが話しているのは、お金のことと経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか!」

 グサッ!

 山間部だけに長いトンネルが連発。数㌔単位のやつもありました。幅も狭いので、トラックなどとすれ違うときは、壁とスレスレとなり、かなりの恐怖です! 

 おまけに10郎撮影も。

 すれ違いの恐怖は「4日目」にアップする動画で体感ください。

 2時間近くかけて新穂高岳のロープウェイに到着。ずっと運転していた46歳、腰が痛くなりました。トンネルの緊張感などもあって疲労感もぱねぇ状態。ちなみにこの地点ですでに標高1,177㍍あります。沖縄生まれ沖縄育ち8郎家にとって、人生史上最も高い地点に到着です。二人は元気!

 辺りも高原の雰囲気に満ち満ちています(当然)。

 台風19号の接近による注意喚起も。

 国内唯一の2階建てゴンドラが待つ第2ロープウェイへ、まずは普通のゴンドラで向かいます。下りゴンドラとのすれ違いをパチリ。

 133㌢のちび助も頑張ってシャッターチャンスを狙います。

 これが国内唯一の2階建てゴンドラです。2階建てだけに定員はなんと121人! これに乗り換えて頂上へ向かいます。 

 2階では運よく特等席をゲッツ。紅葉をカメラに収める10郎。真剣なまなざしです。今回の旅ではいっぱい写真を撮ってくれました。

 山頂が見えてきた!

 着きました! 標高2,200㍍の山頂展望台です。わずか10分で8郎家の人生史上最も高い地点の記録更新であります。

 10郎史上最高地点で恒例のジャーンプ。マイナスイオンたっぷり、気温も低くて涼し~。まさに高原の旅の醍醐味です!

 さすがに2,000超㍍だけに紅葉がちらほら。

 ベストシーズンではないでしょうが、ウチナンチュ一家にとっては十分見ごたえのある紅葉でした。

 自分のカメラの構図に父が入ったので、抗議する9歳! どんどん自己主張もするようになってきました(笑)。

  ほんでもって記念撮影。山頂にまだ雪はありませんが、雪以上の白い面積を雲が占めていました(笑)

 軽食・喫茶「マウントビュー」でランチを取ることに。

 飛騨牛カレーにしたかったのですが、カレーはこの旅行日程中の別の機会に絶対食うだろうと考え直し、とろろを使った「雲海そば」にしました。あったかくておいしゅうございました。

 メタボおじさんは飛騨牛をあきらめきれず。。。飛騨牛コロッケで妥協。

  10郎が買ったコーラは特別仕様。記念に家まで持って帰りましたよ。 

 さて、宿泊先である上高地のホテル「ルミエスタ」へ向かいます。しかし、大自然の中に立つホテルだけに、厳しい交通制限があり、レンタカーで直接向かうことはできないそうです。しかたなく、レンタカーを沢渡(さわんど)という場所にある施設駐車場に置いて、バスかタクシーで向かうことに。沢渡からホテルまでは20㌔ほど。8郎の人生史上、宿泊地から最も遠い距離にレンタカーを置いたことになります(どうでもいい?笑) 

 ちなみにこの施設には周辺に生息する動物のはく製が置いてあり・・・。

 エゾヒグマもいました。かわいいけど狂暴です。爪をごらんください。これで引っかかれたら命はありません。もし出会ったら、目をそらさずに、静かにあとずさりをしながら逃げるしかないようです。もう、ムーンウオークしかない。

 バスの最終便が過ぎたため、タクシーを呼ぶことになりました。待ってる間、ひまなので、アルプスの山の中で、ジャーンプ。

 

 山間部だけにタクシーはなかなか来ないので、10郎はコロコロコミックに手を出します。その姿に、妻と二人、「まだまだかわいいね」と激写しまくりました。

 中でも一番好きなのは『デンジャラスじいさん』ということです。どんなストーリーかな。

 駐車場の植栽に真っ赤な葉があったのでパチリ。これがこの旅の一番の紅葉でした(笑)カエデ?

 やっと来たタクシーでホテルに向かいます。おしゃべりで独特な雰囲気を持つ運転手さんからいろいろ情報をもらいました。情報を提供したあとに一人「ええー」と勝手にうなずく人でした(笑)。途中で消防車と行き違います。災害対策で出動でしょうか。ちょっと胸騒ぎ。

 6千円近くの料金を払って(泣)、ついに妻があこがれた「上高地ルミエスタホテル」に到着です。外観がシック!

 内観もおしゃれ~。

 チェックイン。受付のお姉さんに聞くと「台風でキャンセルが相次ぎガラガラです」とのこと。やっぱり、危機管理的には、来てはいけない場所だったのでしょうか。不安が募ります。

 でも、温かな雰囲気のホテル。スタッフの方々も温かく迎えてくれました。みなさんも自宅のことが心配でしょうに。まさにプロ意識です。

 ホテルのミニチュアも。木製です。

 河童の人形もありました。芥川龍之介の「河童」の舞台になった名所が近くにあるのです。

  24時間フリードリンクです。林業とワインでも有名な長野県だけにコルクがインテリアとして置かれていました。

 キーももちろん木ー。オヤジギャグは台風の影響を受けません。

 豪勢ではありませんが、清潔感のある落ち着く部屋でした。でも落ち着きのない9歳児がそこにいました。

 さて、この旅一番のディナーへと向かいます。レストランにはわずか数組程度しかいません。みなさん、8郎家と同じ気持ちなんでしょうね。「明日どうなることやら。とりあえずディナーを楽しむしかない」と(笑)

 グラス越しに写るわが妻。15年目の感謝の気持ちをこの旅に込めたつもりですが、まさか台風に追っかけられるとは。15年間、ひねくれ者の夫によくついてきてくれました。宝物である愛息10郎を産んでくれました。これからもよろしくお願いします。

 地ビールで乾杯。おせじでなく、おいしゅうございました。

 まずは前菜。野球でいうと肩慣らしです。 

 まずは初球。「自家製ノルウェーサーモンの軽い燻製、彩り野菜とキャヴィア飾り」でインコースをズバッと突かれます。

 海の宝石ことキャビア~。何年ぶりかなぁ。

 2球目は変化球「秋に旬を迎える駿河湾産、金目鯛のブイヤベース・ムール貝を添えて」。真ん中のソースはニンニクとじゃがいも、そしてサフランで作っているとのこと。金目鯛、ムール貝がおいしいのはもちろん、ブイヤベースということで出汁の濃いスープも完飲しました。ツーストライクと追い込まれました。

  そして3球目は勝負球のストレート。「低温でじっくりロゼに焼き上げた特選和牛のローストビーフ 安曇野産山葵を添えて」です! おいしい上に2枚までお代わり可能でした。生わさびも絶品。空振り三振の完敗です。まいりました~。

 絶品料理の連発に9歳ボーイもナイフとフォークを使って真剣勝負。ぜいたくな夜だね。妻撮影。

 デザートは「渋川マロンパイ カシスのグラス 秋景色の穂高連峰」だそうです。確かに小さな秋がそこにありました。

 満腹です。幸せです。かつて観光業界の隅っこで働いていたことがある妻の目に狂いはありませんでした。最後はシェフが席ごとにあいさつに来てくれました。

 露天風呂に入って体を温め、無料のマッサージ器を使った上で、ベッドへ。外は雨が強くなってきました。風はそう強くはなかったですね。アルプスの壁が守ってくれているのでしょうね。ただ、大量の雨水まで防ぐことはできなかったということですね。でも自然のせいにしてはいけません。人間は自然と一緒に生きていかなくてはならないのですから。

 予定では3日目となる翌日が最大のイベントである上高地の散策となっています。しかし予報では台風が最接近となっています。リスケも考えながら、2日目終了です。リスケで頭いっぱいの妻は眠れなかっただろうなぁ。アルプスの懐は、しとしと降る雨音以外、とても静かです。おやすみ~。