2014年が終わります。
世の中的には、集団的自衛権の行使が認められるという、恐ろしい年でした。国民にそういう恐怖感が感じられないのが、さらに恐ろしいことです。わが国の独裁ぼっちゃん首相から「俺様の祖先の名誉を回復するために外国同士の戦争の場に自衛隊を乗り込む。そのためにお前らの子供を徴兵し血を流してもらうぞ」といわれているのに等しいのに、国民はアベノミクスという隠れ蓑に見事に騙され、衆院選でまた自民党が大勝するという心が寒くなる年でした。戦後70年、この国の国民はどれだけ政治に騙されるようになってしまったのでしょうか。10郎よ、君らが中堅世代となるころ、この国は戦争しているかもしれないし、間違いなく貧富の格差は進行し、とりかえしのつかないほど治安が悪化しているだろう。とーとーたちの責任です。でもそこに生きることは君の宿命。言い訳せずに、たくましく生きていく男になってほしい。
8郎個人的には39歳にして異動してきた現職場の2年目を無難に乗り越えたと思います。年齢も41歳になり、後輩からもいろいろ聞かれ、判断を仰がれる立場になりました。アホ経営陣のおかげで階級は全く出世していませんが(笑)、間違いなく責任世代になってきたことを実感しています。そしてそれに応えられる力を付けてきた実感もあります(かっちょいー)。年明けにどういう人事が待っているか分かりませんが、どこででも力を発揮するつもりです! 負けてたまるか、このやろー。
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久しぶりに姪っ子甥っ子のひまたいに会ってきました。8郎妹(二人にとっておば)とともに、クリスマスプレゼントを買ってあげるためです。元気そうだったのでホッとしました。でも、家庭環境からか、どことなくもの悲しげな雰囲気が漂っているのが胸に刺さりました。おじとして、何をしてやれるのか、限界も感じるこのごろです。来年、ひまりんは中学生、たいちんも小学5年生になります、二人とも思春期。そろそろおじやおばの話に耳も貸さず、自分の世界に入っていく時期です。
ただ、今思う「8郎にできる」こととは、おじとしてまっとうな人生を歩み、二人に見せてやることかとも思っています。8郎も、ひまたいと同じように、親にも経済的にも恵まれない家庭環境で育ちました(それは8郎の姉であるひまたいの母も一緒です)。でも世の中に負けずに40年以上も生きています。環境に負けずあきらめない姿を見せてあげられたらなと思うのです。8郎なりに自分の人生を振り返ると、自分を支えてきたのは(周囲の支えが一番なのですが)、個人的スピリットでいうと二つの柱です。まずは、負けず嫌いであること(負けてもいいと終わったらそれで終りですから)、そしてもう一つが一番大事なことだと確信しているのですが、自分に自信を持つことです。8郎は経済格差に何度も泣きましたが、そのたびに、「今に見てろよ」という屈折した情熱と、「同じ土俵で戦えば俺が絶対強いんだ」という根拠のない自信(笑)だけで努力してきたのです。その二つがなければ、8郎はどこかで挫折していたと思います。逆に8郎姉はいつも自信なさげに生きていました。それは彼女が悪いのでは全くなく、父と母から人生へのマイナス要素をさんざん植えつけられたからです。親が子供から未来を奪ったんです。だからこそ、ひまたい二人の表情から自信が消えつつあるのが一番心配なんです。だから、おじさんが頑張る姿が「こんなおっさんでも生きてこれたんだ」という一つの見本になれたらなと思うのです。大人があきらめたら、子供に何を言えるのでしょうか。
脱線した話を戻します。二人がおじやおばにとことこ着いてくるのもあと数年だとの判断で、妹と何でも買ってあげようと決めたのですが、意外に二人とも「欲しいものはない」ということだったので、とりあえず、洋服を買ってあげました。(たいちんはゲームソフトがいいといってましたが、ゲームだけはだめだっ。男なら外で遊んで来いっ)
買い物後は、みんなでランチ。久しぶりにいとこ全員がそろったね! 10郎はNAOTAにぃにぃとずっと走り回っていたね。YUNAちゃんは愛嬌たっぷりだったねー。8郎おじさんは、みんなが大人になってもこうやって集まることを期待しています。
今年を振り返ると、唯一残念だったのは、ヤスーン忘年会が初めて開かれなかったことです。毎年幹事役の8郎が休みを調整できなかったのが一番悪いですが、ほかの誰も言い出さなかったのも、これまた寂しいことです。7回忌を終えたということもあるのでしょうがね。ヤスーン、また計画するからな! どちらにしろ与那国で二人新年を祝うつもりです(笑)。ハンマーが現れなくても優しいヤスーンは慰めてくれるでしょう。
2015年はどういう年になるのか、まったく見当もつきませんが今はワクワク感でいっぱいです。12月30日の夕陽は、曇り空に負けず力強かったです。俺はここにいるぞーと。
みなさん、よいお年を!