惨敗した中小企業診断士1次試験からはや2週間が過ぎました。その間、情報収集を除けば一切勉強していません。7月中は休むと決めたからです。リスタートする8月に向け、計画を立てることにしました。今回のテーマはほぼそれだけ(後半に読書ネタ)なので、興味のない方はページアウトをお勧めします。
まず、大きな柱として次の2点を掲げました(ちなみに1次試験突破は当然のこととして目標には挙げてません。来年はさすがに受かる自信はありますので)。
①2次試験まで合格を狙う。
②2次試験までの総勉強時間を2千時間とする。
①に関していうと、残り4科目のうち主要3科目は2次試験で必須のスキルだということで当然の流れと言えます。2次試験は論文なので個人的には苦手としていないルールです。とはいえ、基本独学の身。2次試験は数ある国家試験の中で唯一、正解がないという摩訶不思議な試験です。心折られる受験生も多々いるようなので、なめてかかるつもりは毛頭ありません。
②に関しては、すでに1300時間費やしてきたので、来年10月予定の2次試験までに700時間を達成しなければなりません。過去一度も達成していませんが(泣)懲りずに続けたいと思います。時間配分については下記③にも書きますが、2次試験に300時間と考えています。筆記試験なので、とりあえず書いて書いて書きまくるつもりです。
上記の2本柱を基に細かな戦略は次になります。
① WEB予備校は延長せず独学維持
②「財務・会計」の徹底強化
③ 2次試験に300時間費やす
①は、ここまで来たら、時間はかけてもお金はかけない路線で行こうという意味です。最短合格を考えるとコスパは悪いはずですが、ライフスタイルとしてはやりやすいと信じて。そして②ですが「財務・会計」。ああ、絶対に強化してやりますよ! 試験慣れしていないだけでスキルは一番身についているはずですから。おい、J-SMECA(試験主催者)、俺に28点などというこっ恥ずかしい点数つけやがって(自分が一番悪い)、来年見とけよ~🔥
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久々に読書をしましたのでご紹介します。20年近く前の世界的ベストセラー『金持ち父さん 貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著)です。たまたまYOU TUBEで見たオリラジの中田敦彦さんが絶賛していたからです。ちなみに8郎は中田さんの主義主張のほとんどが琴線に触れません(謝)。でも考えの合わない人の言うことも、たまには聞いてみようと思い購入しました。
中田さんはじめ多くの方が絶賛する通り、人生をより効率的(経済的自由)に生きるという観点から示唆に富む個所は多いです。生涯学習や、ファイナンシャルインテリジェンスを教育にという主張には賛同します。しかし、個人的には次の点がどうしても気になって、多くの方々のようにトータルでの評価を高くすることができません。
まず、著者の友達の父である「金持ち父さん」と著者の実父である「貧乏父さん」とに分けている点ですが、ストーリー仕立てのために二人を無理くり差別化したのが見え見えだと感じました。真面目な公務員だったという実父「貧乏父さん」は確かに大きな財産をつくらなかったのでしょうが、幼い著者にそこまで悲しいほどの貧乏生活を強いたのでしょうか。大いに疑問が残ります。本を読んでいると著者はアメリカ(ハワイ)の恵まれた中流家庭育ちにしか見えないのです。
上記の違和感からどうしても8郎はこう問いかけてしまいます。「ロバートさん、十分豊かな学生生活を送っていたじゃないですか。あなたが金持ちになることができたのは、莫大な富を得た『金持ち父さん』からのご指南もあるでしょうが、そもそも家族のために生涯真面目に働き上げた『貧乏父さん』と、多くの税金で構築されたアメリカの先進的な社会制度に感謝すべきなんじゃないですか」と。アメリカの資本主義者は弱者への視点や共創の意思を持つこと自体「無駄」だと考えるのでしょうか。ちょっとずれますが、政治家になる前の若き日のドナルド・トランプ氏(当時はホテル王、不動産王)を称賛していることにも抵抗を感じました。金を稼げる人間は人種差別をしてもいいのでしょうか。結果論的にはそうも読み取れますよね。
以上の細かい指摘はともかく、8郎の考えをシンプルに言いますと。「税金を多く払うのはばかだ」と考える金持ちが、いい国民だとは到底思えないのです。
8郎がひねくれものなのでしょうか。
シニカル書評は以上になります。あ、でも読まないよりは読んだ方がいい本だとは思います。
【追記】後日談になりますが、このロバート・キヨサキさんは、投資仲間に裏切られ、2年ほど前に破産したようです。ニュースになってましたね(計画的破産で本人の資産に影響なしとの報道も・・・)。
勉強しないでいい、と決めた7月も残り数日。再起までの充電期間と位置づけ、今宵もちょっとだけYOU TUBEを見ますので、今日はこれにて。