沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

うりずんの宮古ブルー

2018年03月31日 | ダイビング

 1泊2日の宮古島ダイブツアーから帰ってきました。美しい宮古ブルーを満喫してきました! 本編のダイビング編とダイビング以外の番外編に分けて報告いたします。

 那覇空港には朝6時半に着いたものの、預け入れ荷物受付には、すでにこのように行列ができていました(汗)。1分ごとに2,3歩しか進みません。機材を入れたメッシュバッグ(10㌔相当)を持っている8郎は並ぶのを断念し、いったん朝飯をとることに。

 A&W。旅行一発目の飯にしては芸がないですね。

  戻ってみると、空港女性スタッフから「急いでください」とせかされ、荷物をカウンターに預けたあと、なんと女性スタッフに先導され、搭乗口まで走ることに! 久々に数百㍍を走りました。飛行機に搭乗してみるとすでに満席。窓側席をゲットしていたのですが、なんと、島に帰るのであろう宮古んちゅおばさんがすでに占有しているではありませんか。客室乗務員さんが「こちらの方が窓際なので移動していただけますか」と求めたのですが、おば様は不満そうにぶつぶつ言いながら動こうとしません。中央席の旦那もだんまりを決め込んでいます。時間もないので「通路側でいいっすよ」と譲りましたが、夫妻から特にお礼の言葉もありませんでしたね。宮古んちゅのイメージを悪くしますよ!

 そんな中、客室乗務員さんが、みゃ~くふつ(宮古方言)を交えながら丁寧にごあいさつ。「うりずんのさわやかな季節に当飛行機をご利用いただきまして、たんでぃが~たんでぃ(ありがとうございます)」という言葉に癒されると同時に、8郎が一年で一番好きな季節が到来していることに気づかされたのです。確かに寒くもなく暑くもなく、そして湿気もない、まさに旅行シーズン。 決済してくれた妻に感謝です。降りる際に、客室乗務員さんに「席をお譲りいただきありがとうございました」との言葉をいただきました。業務とはいえ、気にかけていただき、感謝です。

 宮古島には予定より10分遅れて到着。機内アナウンスでは「風の影響で滑走路を変更」としていましたが、風は強くなかったので、その日与那国島を訪問する予定だった天皇夫妻に対する過剰警備の影響もあったのではないか、というのは疑い深い8郎の推測です。ともかく、10年以上ぶりの宮古島は、まさにうりずんの爽やかな気候で「んみゃ~ち(ようこそ)」と8郎を迎えてくれたような気がしました。赤瓦の空港施設が青空に映えていました。

 今回利用したショップは「カラカラ先生ダイビングスクール」。ネット上で評判がいいのと、なんといっても宿付きで料金もリーズナブルだったのが理由です。Rさんという女性ガイドがワゴンで空港まで迎えに来てくれました。早速、荷川取(にかどり)漁港に移動です。ボートに乗ると、ショップオーナーであり今回のガイドをしていただく同じく女性のMさんにごあいさつ。50代とは思えない元気ばりばりの方でした。もちろんガイド、お客さん、皆さんヤマトンチュです。いつもながら船上にウチナンチュは8郎一人。 宮古んちゅすらいません!

 ショップ自慢のボートはオレンジ色にこだわった清潔感あれふる船でした。

 お客さんはほとんどが常連さんのようです。そしてほとんどがおひとり様。ほかには、二人の息子を体験ダイビングさせに来たという肝っ玉母さんもいました。大阪から来て3連泊するという女性は、昨日、大人気の洞窟スポット「魔王の宮殿」「中の島チャネル」を満喫したのだとか! 悔し~。8郎も希望していたのにっ。連泊する常連客を優先するのは仕方ありません。

  今回潜ったポイントは「エメラルドガーデン」と「ビーマクパナリ」という2か所。そんなに大差なかったので(悲)まとめて報告いたします。宮古島ダイブの至上命題ともいえる洞窟ダイブの夢が果たせなかったのはまさに残念無念!

 2階席からはごらんのとおりの絶景が。長い橋は池間大橋です。宮古ブルーならぬ宮古エメラルドグリーンも美しいっす。

 後ろに目をやると白波の軌跡。やっぱり海って最高ですね! 自分の船が持ちたいっ。誰か2億円くれませんか! 「う~みよ~、お~れ~のう~みよ~」。加山雄三の心情が分かるような気がしました(笑)

【後記】後日、加山雄三さんの愛船「光進丸」が静岡県で炎上、沈没したとの報道がありました。ご真情をお察しします。

 エメラルドガーデンの売りは砂地が広がっていること、だそうです。宮古まで来て砂地って! でも10カ月ぶりの水中散歩はのんびりとして気持ちよかったです。なんといっても宮古ブルーに包まれる心地よさは想像以上でした。

 最初に発見したブツは誰かが落とした工具箱。こんなの見るために、航空チケット買って宮古島まで来たんじゃないばーて。

 ところどこにあるサンゴのなかには、まるで愛息10郎が描いた迷路のようなものもありました。自然って不思議です。

 カクレクマノはばっちり撮れました。

 その後はしばらく、大したお魚さんに会えず・・・。への字口がキュートな君の名は? 【後記】ミツボシクロスズメダイだそうです。

 油断していると、コブラの数十倍の猛毒を持つとされるイラブー(エラブウミヘビ)とニアミスしたり。

  大きなウツボもいました。いつ見ても、映画『グランブルー』の冒頭のシーンを思い出します。ジャック少年が素潜りでウツボにエサをやるシーンです。BGMも最高だったなぁ。

 そんなまったりタイムを打ち消すかのように、オーナー兼ガイドのMさんが、慌てた様子でボードに何やら書き込みます。見ると「みたことない大きさ!! ヒラムシ」と書かれています。宮古島でのガイド歴18年、本数1万本というMさんが「見たことない!!」と驚くくらいです。一体、どんな生き物!?

 これです!

 全長は大きく見積もって15㌢程度。そもそも普通のヒラムシがどれくらいか分からないので興味も半減(笑)。Mさん、すいませんっ。そこにいるのがクマムシだったら間違いなく驚いたことでしょう。水中でも、あったかいんだからぁ~♪ 

 その後はそれなりの光景が見られました。

 ライトブルーデバスズメダイの群れなどカラフルな熱帯魚とエダサンゴのコラボはとても美しかったです。8郎のおそまつな写真でそれが伝わりますでしょうか?

 こちらはパンドラハナガササンゴの群落だそうです。初めて聞く名前です。開けちゃいけない花笠でも持っているのでしょうか。広範囲に広がっていました。

 立派なテーブルサンゴもちらほら。

 そして今回の最大トピックはウミガメです。8郎が発見しました。小魚のクリーニングを受けて気持ちよさそうにしていました。

 自撮りで無理やりツーショット。

 さようなら~。

 水温は22度とまだ冷たいのに、女性ガイドの一人はなんと半袖。たくましいっす。フード付きベストを着用していなかった8郎に対し「寒くないですか?」と聞いてきましたが、その言葉そのままお返したいっ。後ほど、宿の受付や部屋の掃除、皿洗いの仕事までこなしていました。ガイドさんの仕事も大変です。おつかれさま!

  これにて2ダイブ終了です。名残惜しい中、船に上がります。

 のんびりでありながら、あっという間の2ダイブでした。 

 池間大橋の下をくぐり、荷川取漁港へ戻ります。最初、伊良部大橋かと思ったのですが、同じくおひとり様ダイバーの男性に、スマホのGPSで池間のほうだと教えてもらいました。ウチナンチュがヤマトンチュに教えてもらうという異常な光景でした(笑)ITってすごい。

 池間大橋(1425㍍)は、下から見ると結構壮観です。橋の上からの絶景度は伊良部、来間より上だといわれています。

 荷川取漁港に戻ると、ランチタイムとなりました。2ダイブで終了する8郎の分までありました。ほとんどのショップは弁当ですら有料なのですが、ここは食事サービスにも力を入れているようで、ダイビング料に混みです。そして、あったか手作りの麻婆豆腐! キムチや卵入りスープも付いています。写真では分かりづらいのですが、ご飯はお茶碗の3杯分ありました。ショップの若い女性ガイドが二人とも、多少ぽっちゃりさんだったのはこれが原因でしょうか・・・あ、ただの推測です。港で飯を食べる「非日常」もダイビング旅ならでは。

 宮古ダイブ至上命題である洞窟がなかったのが残念無念ですが、こればかりは仕方ありません。機会があればリベンジしたいものです。宮古島は複数回行く価値のあるダイビングスポットだと痛感しました。慶良間諸島にいくより、もう一回宮古島でもいいとすら思えました。最後の水中写真は、砂地に写った自分の影、です。

 ダイコンで確認すると、2本で計98分潜っていました。タンクが12㍑(ふつうは10㍑)だったのと潜水深度が浅かったために、比較的長時間、海の散歩を満喫することができました。このショップの方針、サービスなのでしょうね。

 以上、離島まで行った割にはあまり見どころもないのですが、これにて宮古島ダイブリポートは終了です。宮古島ダイブの総括を、みゃーくふつをお借りして言うと「ずみ!」(最高)でした。ただし、洞窟に行けなかった悲しい事実だけは「ばっしらいん」(忘れられない)ですね。

 今回で通算84本となりました。100本を目指して、地道に続けていきたいと思っています。そのためにも体を鍛えておきたいものです。当面の最大目標は西表の御願崎となりました。

 ダイビング以外の宮古島ツアーも、この後、番外編としてアップします。興味のある方は、引き続きお付き合いください。