沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

ITの夏、将棋の夏

2017年07月01日 | スキルアップ

 国家資格ITパスポート試験を受けてきたのでご報告いたします。

 本番を控えたこの一週間は過去問の繰り返しでした。テキストを繰り返し読み、なんとか6割を超えるようになりましたが、新問題を想定すると7割を取る力がなければという焦りがありました。本番前日、最後の過去問は7割に挑んだのですが、残念ながら届かず。不安を残したまま、本番に臨むことになりました。

 試験会場は那覇市の港町にあるビル。午前8時半ごろ、夏晴れがさわやかでした。そういえばいちどぅしのTら~、元気かなぁ。

 毎週のように各地で実施されているITパスポート試験。自分で希望日を設定することができるという特長があります。8郎が受けた日には、20人ほどの男女が参加していました。年齢層としては8郎より年配が2人ほど。あとは学生や中堅サラリーマンがほとんどでしたね。スキルアップというより、就職を意識した資格武装が多そう。

 またこの試験はIT系らしく、コンピュータを利用して実施するCBT(Computer Based Testing)方式を採用しています。コンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。44歳のおっさんはもちろん初体験。10郎が受ける大学受験はこうなっているかもしれないと考えながら試験に臨みました。 

 問題は思っていたよりも難しくて、焦りました。ただ、ほとんどが用語の意味を問う100問に対し2時間も配分されているので、考える時間を確保することはできました。老化しつつある脳をフル稼働させ、この2週間で学んだもの、社会人としての常識、簿記2級やFP3級試験で得た知識を頼りに解きました。1時間40分ほどで「終了」ボタンをクリック。直後の感触としては「5割はいっているだろうが、6割はどうか・・・」という不安なもので、手ごたえは微妙でした。CBTなので得点は数十秒後にモニターに表示されます。ITってすごい、と感慨に浸りながらも、おいおい、まさか不合格をそんなにスピーディーにお知らせするんじゃねーぞとも思いながら。

 結果は次通り。総合655点で、3分野とも300点越えです! 頑張ったかいがあったのか、一番苦手なはずのテクノロジ系が一番得点していました。これもうれしい誤算です。

 正式な発表は8月中旬ですが、上記の合格基準を満たしているので、まぁ、合格でしょうね。社会人の4割以上が受かるといわれる試験ですから(笑)。ただ、ちゃんと勉強しないと合格点には届かない! というのはお伝えしておきますね。

 

 早めの合格祝いということで、家族3人で安謝のあけぼのラーメンへ。店内は労務者の方や親子連れが多少という感じ。100種類以上あるというメニューの多さに圧倒されます。どれもこれもおいしそう~。

 以前に業務中に同僚が食べていて(!)うらやましかった「ガーリックステーキ」(700円)を注文。ごらんのようにニンニクがこれでもかと入っております! たっぷりのキャベツも、胃腸機能が弱まりつつある44歳にはうれしいですね。

 とてもおいしかったです(しかし業務中に食べてはならないメニューです)。また行きます。 

 

 さて、将棋界の「天才少年」藤井聡太君が世間を賑わしていますね。14歳で最年少棋士でもある藤井四段は6月26日、竜王戦の決勝トーナメント1回戦で勝ち、公式連勝記録を29に更新、30年ぶりに新記録を達成しました。デビュー戦からの負け知らずなので、あらゆる世界の天才少年の中でも群を抜いている存在かなと思います。NHKや朝日新聞もトップニュースでしたね。個人的はこの連勝記録更新よりも、8郎が30歳のときに生まれた男の子が、8郎より三つ年上の羽生善治三冠に「参りました」と言わせしめた非公式の試合に、新しい時代の到来を感じました。公式戦で羽生三冠がどう意地を見せるか楽しみです。

 歴史的瞬間を報じるテレビニュースに、我が家の王子も感化されました。得意の工作で将棋の駒と譜面づくりです。

 自作の駒には王や飛車のほかに「父」とも書かれていました。父を戦場へ送るつもりかっ(笑)

 藤井四段ブームに乗って、将棋セットを買ってきました。じゃじゃん! コンビニで買った660円のミニサイズです。文具屋で見つからず、だめもとで入ったコンビニで10郎がお菓子コーナーから発見しました(!) 子供の観察力って恐るべしです。

 早速勝負。7歳の天才少年こと「藤井10太」と引退間際で鼻毛が目立つ「ハチミン」の名勝負です! 10郎は藤井四段というより、若き日の羽生三冠のように頭を抱えています。

 開始30分くらい粘っていましたが、自陣を出た王(なぜ)が敵の飛車や金将に囲まれると(そりゃそうだ)、急に「もう、まいりました!」といさぎよく敗戦宣言(笑) しかし意外に善戦していましたね。各駒の役割を覚えたら、あと2、3年で父は勝てなくなるでしょう。それまで父は負けてあげるなんてことはしないぞ!

 

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 将棋は8郎に40年近く前の光景を思い出させてくれます。

 それは、8郎がちょうど今の10郎と同じくらい、当時小学校1、2年のころの記憶です。畳間で姉と将棋をやっていたのですが、姉に王手を決められ、そこからどう考えても挽回できないことがわかり、「参りました」というのが嫌で、悔しくて泣いてしまったのです。しかし、その8郎を父と母が笑いながら「泣かないでいいよ」と言ってくれたのです。ただそれだけの光景です。二つ上の姉に将棋で負けて悔し涙を見せる息子を父と母が優しく慰める、そんな当たり前の光景ですが、8郎にとっては優しい顔をした父と母がそろったほぼ唯一の思い出なんです。姉の「将棋で負けたくらいで泣かなくていいのに」という戸惑った表情も覚えています(笑)。家族がそろった穏やかな日常というのもほかに記憶がありません。なぜかそこに妹の記憶がないのですが、たぶんトイレなどに行っていたのでしょう。

 あのころの父の気持ち、母の気持ちは想像することしかできませんが、間違いなく、日に日に成長する子供の感情を優しい目で見てくれていたのだろうと思っています。借金を重ねる母を無職の父が殴るという地獄の毎日でしたがね。

 少年8郎が悔し涙越しに見た、若き日の父と母二人がそろって自分に注いでくれた優し気なまなざしは、今も忘れていないので、一生忘れることはないでしょう。

 

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 さて、梅雨明けの大雨もありましたが、ここ数日は晴天続き。8郎が一年で一番好きな7月の夕日も美しかったです。

 6月中盤から宅建を投げ捨ててまで勉強時間を割いてきたITパスポートが終わりました。国家資格として取得すること以上に、その分野での知識を初歩的ながらも得ることができたのは、8郎の次のステップにきっとつながることでしょう。

 さあ、10月の宅建に集中するぞ!