沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

風と戦うキャンプ@金武

2014年11月05日 | キャンプ、車中泊

 今年初のキャンプを、初の金武町ネイチャーみらい館で楽しんできました。早速ご報告いたします。写真が多いので長文になります。

 愛車エクストレイルのトランクいっぱいに荷物を載せ、午前10時半に自宅を出発。目的地へ向かう途中でランチを済まそうと、ネットで探したカフェへ足を運びました。同じく金武町の屋嘉にある「くばま」です。金武湾に面したところにあり、景観が売りのようです。確かに美しい海が目の前に広がっていました。

 店内もきれいでオシャレな感じです。ロフトには大型スピーカが置かれていて、BGMがなかなかの音量で流れていました。8郎には許容範囲でしたが、うるさいと思う人もいるはず。机上にかわいいミント?の花瓶が置かれていたので、撮影。沖縄の秋が伝わるでしょうか。

 FOODはパスタがメーンのようだったので、2人とも注文。お味はまあまあというところですね。基本は、コーヒー飲んでゆっくりするところみたいです。

 腹を満たして、いざ、ネイチャーみらい館へ。

 チェックイン時間の正午すぎに到着。受付ではぽっちゃり型の愛想のいいお姉さんが対応してくれました。希望のテント区域が叶わなかったことを問うと、「3連休でほぼ満席なんです。すいません」とのこと。過去2回ともひとけのないキャンプだったので、今回はにぎやかでいいかなーと気を取り直し。ちなみに、「木炭を買いたい」と告げると、「となりに売店があるのでそこで」とのこと。売店に移動し、木炭を買おうと呼び鈴を押すと、先ほどのぽっちゃり姉さんが出てきたので、思わず笑ってしまいました。

 さあ、テント設営を急ぎます。過去2回の反省を生かし10郎と遊ぶ時間をつくらねば! しかし、台風20号の影響で風が強く、タープは2回ほど途中で崩れる始末。寝不足もあり、イライラしましたが、かーかーと力を合わせ、3時間かけて何とか設営完了です。自前のタープと同じメーカー(ロゴス)のテントだったので、デザイン的にはマッチしていますね。相変わらずタープがたるんでいますが、前回よりははるかに完成度が高まっています(笑)。

 過去2回と違い、周りにもキャンパーがいてにぎやかでした。

 設営後にバタンキューしたかーかーを置いて、10郎と二人、施設内の遊具施設へ。10郎の有り余った体力を発散させます。

 30分ほど遊ぶと、小腹がすいたので、受け付けの近くにあるパーラーでアイスを食べることに。しかし、ログタイプのおしゃれなパーラーに売り子さん姿が見えません。よく見ると窓口に「御用の方はこのチャイムを」とあるではありませんか。まさか、と思いつつ、押してみると、受付の方角から、あのぽっちゃり姉さんが走ってくるではありませんか(笑)。働き者です! ぽっちゃり姉さんが入れてくれた黒蜜アイスを二人で満喫しました。

 いったんテントへ戻ることに。写真右の小さな背中は、30分ぶりに母に会いたくて走る10郎です。その走り、昨日の運動会で見せてほしかった…。

 しかし、川岸で釣りをして遊ぶ兄弟をみるや、10郎は川岸へ方向転換。木の枝を見つけては何かもぞもぞと細工をしてはじめました。確認すると、な、な、なんと、枝に細い木の皮のようなものを巻きつけ、釣竿をつくっているではありませんか!! 「10郎もこれで釣りする」と。すごいなー、君は! 確かに家では、プラスチックのバットに紐をくくりつける遊びを何度も繰り返していたね。子供の日常的な遊びをなめたらいかんと痛感しました。 

 カヌーで遊ぶ人たちも。10郎、いつか乗りたいねー。

 テントへ帰ると、かーかーは「頭痛がする」とのこと(悲)。薬を飲ませ、10郎と二人、今度は近くの漁港散歩へ。釣りをしている人も多かったですね。海風が気持ちよかったっす。イカの断末魔的な墨が残る防波堤で、ポーズをとる10郎。ウルトラマンに出てくる悪役ベリアルのまねだとか。

 父子二人、釣りをしたくなったので、テント裏の川岸でとーとーの竿をセッティングすることに。こんな近くでできるなんてこのキャンプのいいところです。釣具屋による時間がなかったので、えさは魚肉ソーセージだけ。鈴とケミホタルを付け、長期戦に備えます。こんな安易な仕掛けで簡単につれるとは思いませんが、鈴の音がなるのを待つだけでも楽しみ~。

 夕方になるとかーかーも復活したので、早速BBQにとりかかることに。しかし、風が強くてチャッカマンがなかなか点火せず(点火すらしないならお前の存在価値はなんだばー)、丸1時間をむだに。8郎の右手は腱鞘炎寸前です(泣)。苦肉の策として、子鍋に入れた複数の着火材をテント内でライターにより火をつけ、燃え尽きないうちにグリル内に移すという荒業に。それが何とか成功し、やっと木炭が赤くなりました。さあ、火が消えないうちに急げー。

 なんとか、フィニッシュの焼きそばまで遠赤外線は続き、3人でたらふくいただくことができました。しかし、まさか火を付けることがこんなにも大変だとはっ。風おそるべし。勉強になりました。

 食後、まどろんでいると、暗い川の方からチリリン♪と待ちに待った音色が! 10郎と二人、懐中電灯をもって駆けつけました。竿先のケミホタルも揺れています。急いでリールを巻きました。暗闇から現れたのは、ガーラでもチンでもなく、フグ(悲)。釣果には残念でしたが、10郎とドキドキワクワクを共有した瞬間は楽しいものでした。ありがとう、フグ君。感謝の念をこめて、川に投げ返してやリました。しかし、干潮になっていたのを知らず、水に落ちるボチャッではなく、地面に落ちるボタッという音が聞こえたのは気のせいでしょうか。気になって暗い川面をのぞいてみたら、微動だにしない白い腹のようなものが見えたのは気のせいでしょうか…。

 ※22時過ぎには、またもやチリリン♪。たぐってみると小さなヤマトビーでした。ついでに小枝も巻き込み、糸がからまったため、あえなく納竿となりました。 

 かーかーと10郎がトイレに行っている間に、8郎は一人晩酌。コンビニで買った国産ウイスキー「山崎」です。何でもNHKの朝ドラ効果で、売り上げも倍増だとか。確かにうまい。ビールのように満腹感に襲われることもなく、これにして本当によかった!

 夜がふけるにつれ、風は強まる一方。1年前の伊平屋キャンプを思い出させます(涙)。かーかーと相談の上、タープは外しておくことに。テントは、自前のロゴスの強力ペグ(下写真)を追加で打ち込んで、設営を強化しました。

 風はやんだと思ったら、突然叩くような強風を打ち付けたりの繰り返し。8郎と妻は安眠できませんでしたねー。伊平屋に比べると、温度が低かったので、まだよかったのですが。 

 朝起きて確認すると、2本打ち付けたペグは微動だにしていなかったので、多少、感激です。この青いやつらがいなければ、8郎家のキャンプは大変なことになっていかもしれません。

 10郎だけが爆睡していました。どこでも眠れるというのは大事な才能だよ。どんなときでも朝はまた来て、一日が始まるのだからね。しっかり寝てないと闘えないぞ。父と母は疲れが全然抜けませんでしたよ。

 テントから出ると午前7時すぎの朝日。やっぱりキャンプで見る朝日は格別だ! 来てよかったと痛感するSCENEでした。 

 以上、8郎一家、キャンプ第3弾のご報告でした。いろいろ苦労しましたが、キャンプなりの充実感はほかのレジャーでは味わえません。家族の絆が強まるのを感じます。また、自前のテントもいっそう欲しくなりました。第4弾は、来年のうりずんの季節に、まだ利用したことのない東村の「つつじエコパーク」を想定しているのですが、今回のネイチャーみらい館が予想以上に快適だったため、もう一度ここを利用するかもしれません。「つつじ」は山の中なので釣りができないのもありますし…。とにもかくにも、こうやって計画を立てることからキャンプの楽しみは始まっているのかもしれませんね。