沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

優しく走る運動会

2014年11月04日 | 10郎

 11月に入り涼しくなったと思ったら、台風20号が発生しましたね。沖縄に影響はなさげです。

 10郎の秋の運動会に参加してきたのでご報告を。

 朝8時半集合。名護からじいじばあばも来てくれました。愛されてるね、君は!入場前の整列で家族の姿を探す10郎です。お~い、心配するな。とーとーたちはお前しか見てないよー。

 どれだけ時代が変わろうとも運動会のメーンはかけっこです。保育園時にかけっこ1位だったとーとーから口酸っぱく「勝つためにはスタートダッシュが大事だ」と言われ、前かがみに構え、重心を前にするスタートの形を教わりました。「スピードをあげるためには腕を早く振るんだ」とも教わり、寝床の中で何度も高速ダッシュの練習をしてきました(立ってしろ)。父子鷹で1位を目指すのです。しかし、気になったの4人制コースの割り振りで10郎以外みな女の子だったということです。何か意味があるのだろうか…。

 かけっこの前に余興がありました。なんとか体操です。楽しげです。わが子の笑顔を見ると本当に落ち着きますね。

 移動の間に見せる10郎の走る姿は意外に絵になっており、「これなら1位は間違いない。しかも相手はみな女の子だし」と父8郎も安堵。

 そして練習を重ねてきたエイサーです。しかし、なぜか入場前にバチで火起こしの練習をする10郎。かーかーいわくアニメドラえもんの影響とのこと。(もしかして翌日に決行するキャンプの準備か?)

 演技はとーとーたちが座る目の前でした(喜)。10郎は多少緊張していたのか表情は固いまま(笑)。でも練習の成果を見せてくれました。

 お弁当タイムでは、かーかーとばあばが作ってくれた弁当を食べました。最近の新しい友達ARATA君からお菓子をもらったね。友達はいっぱいつくりなさいよ。

 そして後半戦。いざ、かけっこです。とーとーが口酸っぱく教えた、前かがみのスタートダッシュの形ができるでしょうか。10郎は写真中央。

 おおっ~と、これはウルトラマンセブンの「エメリウム光線」ではないですか!! おかげで両手は上に上がり、重心は真ん中のままです(笑)。両隣の女の子たちのほうが気合が入っているわい。

 パン! 号砲と同時に女の子3人が勢いよく飛び出しました。思い切り振るはずの両手が頭上だった10郎はもどかしいスタート。いきなり最下位です(驚)。

 そして、第一コーナーは恥ずかしいのかニヤニヤしながら走ります。目の前の女の子を抜こうと思えば抜けそうなのですが、女の子に遠慮してか、中途半端に後に付いたまま。そしてそのまま最終コーナーに!

 何と2位の女の子に笑顔で振り向かれる屈辱です。(注)1位の女の子はとっくにカメラのフレームから外れています。

 がんばれ~。少なくとも一人は抜かして最下位を免れろっ。親たちの応援もマックスに。それに呼応したのか家族を探す目線の10郎です。レースに集中せんかいっ。

 10郎もついに「このままでは女の子相手にびりっけつになる」という悲しい現実に気付いたのか(遅いわい)、表情が引きつり始めました。ラストスパートをかけるものの時すでに遅し。家族の姿を無視するかのように、目の前をすたこらさっさと駆け抜けていきました。

 結果はもちろん堂々の最下位。腰が砕けたかのような後姿がわが息子ながら悲しいっす。(注)1位の女の子はとっくに列に戻っていました。

 愛息の背中から、なんとなく分かりました。なぜ10郎だけが女の子の組みに入れられたのか…。それはいつもウルトラマンポーズなどでふざけているからだけでなく、競争にガツガツしてない性格から女の子と組ませたほうがちょうどいいと先生方が判断したからではないかと。実際に聞いたわけではないですが、当たらずといえども遠からずかと。なぜなら、気性の荒い男の子たちは同じ組で激しいレースを繰り広げていたからです(笑)。

 おい、10郎、来年はあの男達に混ざって、ぶつかりあいながら、1位を目指して走るんだぞ!byカール・ルイスと呼ばれた男。

 とにもかくにも以上、愛息の成長と優しい心を楽しんだ運動会でした。