沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

モリのアジサイ

2009年05月17日 | 

 妻と二人、本部町のアジサイ畑に行ってきました。梅雨をげる花アジサイがすでに咲いているというのです。確かに咲いていました(下写真)。しかし、晴天のお昼時という、花を撮影するには最悪のコンディション。ごらんの通り、コントラストも激しく失敗作です(泣)。写真左の妻もしおだれています…。

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 アジサイは雨の日に限りますねー。

 さて、ここ数日、ハチローの心を揺さぶった衝撃の漫画を紹介いたします。「モリのアサガオ」(作:郷田マモラ、全7巻)です。1冊600円。ネットで購入しました。読まれた方も多いかと。

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 主人公の新人刑務官・及川直樹と、家族の仇を討って死刑囚となってしまった渡瀬満の二人の友情を描きつつ、死刑制度の核心に迫った問題作です。

 極悪人とはいえ一人の人間、それを処刑することが国家にゆるされるのか。逆に改心の可能性もない極悪人を遺族に代わって処刑するのは国家の務めではないのか。 深いテーマにさらに「えん罪」が加わってくると、死刑問題に解決なんてあるのかと暗澹たる思いに包まれます。

 個人的には3巻で、凶悪犯星山が処刑直前に、罪を懺悔するところが一番悲しく、一番考えさせられました。心の底から罪を悔やむ人間を殺す意味があるのでしょうか。

 そして、及川が渡瀬を処刑するラストシーン(7巻)は誰だって泣くでしょう。あまりに悲しすぎます。

 死刑制度はあるべきだと今でも思うハチローですが、死刑で解決するなんて到底思えません。現場の刑務官の方々は心底そう思っているのではないでしょうか。

 21日から裁判員制度が始まります。わたしたち一般庶民も、死刑について考えざるを得ません。何と言っても、いずれ判断させられるのですからね。死刑問題は、今や遠い世界の話ではないのです。

 「モリのアサガオ」、機会があれば読んでみてください。

 【追記】同作者の裁判員制度を描いた「サマヨイザクラ」も面白かったっす。30日からフジテレビ系列でドラマ化されます。