沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

クイナがナビするくんじゃん道中記

2008年09月15日 | 風物詩(やんばる)

 OFFだった昨日(14日)、ハチロー夫妻は終日、国頭(くにがみ)村をドライブしてきましたPhoto_2(※国頭は地元方言では“くんじゃん”というそうです)。距離にして約150㌔。30代夫婦、帰宅後にどっとつかれが出たのはいうまでもありませんが、なかなか有意義だったもので、ご報告を。

 久々に沖縄本島最北端の地・辺戸岬に行ってきました。台風13号の影響で悪天だったため、あこがれの与論島(実は今回の夏休みの第一候補でした)も拝めず、わずか数分で退散。駐車場に向かいながら撮ったのが右写真です。遠くの丘にヤンバルクイナ展望台が見えます。今回は近くまで行きませんでしたが、実物は恐怖感を抱くほどの巨大さです(笑)。どれくらい大きいか知りたい方は2年以上前の記事をお読み下さい(笑)。懐かしぃっ。

 ⇒「辺戸岬で巨獣対決!」06年5月24日記事 

 スコールに襲われながら車を走らせて「奥やんばるの里」をチラ見してきました(下写真)。いいですねー。古民家風のコテージ、涼しげな音をたてて流れる清流。この施設が、良心的な価格で借りることができるのですから、ぜひ一度行ってみたいと思っています。まぁ、夏休み中の予約はかなりの激戦らしいですが、平日の穴場を狙ってもいいかと。7―8人用の大部屋から3人程度の小部屋までと、家族連れからどぅしぐわぁ用までそろっています(笑)

Photo_3

 詳しくはこちらを⇒ 「奥やんばるの里HP」

 施設内の食堂でそばを食ったあと、県道70号線ヤンバルクイナが飛び出てくる道路で有名)をドライブしました。これまでに二度ハチローは横断するヤンバルクイナを見たことがあり、一度は写真に収めています。ぜひ妻にも見てもらいたいと思っていた矢先…「あ!あれ、ヤンバルクイナじゃない!?」と叫ぶ妻の声に慌てて車を停めました。確かに草むらに逃げ込む二羽のヤンバルクイナが見えました。急いで愛機D300を取り出し、望遠いっぱいいっぱいの200㍉で激写。結果がこれです。注:ものすごくトリミングしています。

Photo_4

  右側に一羽写っていますが、左側にいたはずのもう一羽はいずこ~! かなり残念な絵となりましたが、妻的にはかなり感動した様子。感想は「案外大きい」でした(笑)。野生のヤンバルクイナの目撃体験のある主婦というのはめったにいない。井戸端会議のネタにしてくれっ。

 【注意】ヤンバルクイナの輪禍が多発しています。国頭をドライブする際はお気をつけください。

 そして国頭村のとある区でお目当ての豊年祭を鑑賞したあと(ほのぼのといい感じでした。写真はありません)、そのまま同村奥間へ向かいました。400年の伝統(!)を誇る「奥間大綱引き」(隔年開催)を見るためです。にぎやかな会場に入ってまず目に飛び込んできたのが、下写真です!

Photo_5

 ヤンバルクイナっすう。まるで青森のねぶたっすぅ。巨大っすぅ。幻想的っすぅ。ていうか怖いっすぅ!(笑) ついでにD300ISO感度3200ってすごいっすぅ。

 巨大ヤンバルクイナは綱引きの前のパフォーマンスに登場してきました。しかも南北軍両方に二羽ずつはいます。しばらくすると動き出しました!(台車あり)。一体、どうするのかと思いきや、巨大なヤンバルクイナたちは大綱の周りを周回し、どんどん勢いをつけたまま、ついには出店の列の前でガッシャ~ン!! (下写真)

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 なんとバトルを始めたのです!(驚)。これでは青森のねぶたを通り越して岸和田(愚連隊)のだんじりっす!! 村民大盛り上がりです。二羽VS一羽というハンディの末敗れた左の白い方は、その後台車も壊れ、出店の前でたたずむはめに(泣)

 メインの綱引きはというと、7分以上の激闘の末、?年連続で南軍が勝利したようです。老若男女入り乱れ、全員が汗をかきながら綱を引いていました。夏の風物詩ですねぇ。ハチローはやりませんが(やらんかいっ)。

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 ヤンバルクイナに導かれた楽しい国頭(くんじゃん)ドライブでした。

 ところで、台風13号気象台の予報では沖縄本島に再接近しているような感じですが、勢力は弱まっているようでもあり、今後の影響が読めませんねぇ。水不足に悩む沖縄に、命の水を下さるよう祈るしかありませんな。

 そういえば祭りって、本来ならそういう「祈り」の気持ちから始まったんですよね。