沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

温泉の里で霧キリまい (中編)

2008年09月02日 | 県外 8 Scene

 霧に悩まされながらも、列車、温泉、食事に満足した初日。旅行二日目となるあくる28日、ハチロー夫妻が期待したのは、やはり快晴ゆふいん⇔阿蘇山までの絶景ルート、通称やまなみハイウェイのバスツアーがあるからです。

 しかし願いは叶わず、朝から霧雨けぶるゆふいん…。二入はとりあえず、集合地点の駅に向かいました。

 その途中です。ガッシャーン!という大きな音に二人は飛び上がりました。慌てて音のした方向を振り向くと、軽トラックが民家の玄関口にバックから衝突しているではありませんか!(下写真)

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 運転席に人が乗ってなかったので、しばらく事情が理解できなかったのですが、ざわつく周囲の人たちの話から、大方把握できました。民家と道を挟んだスーパー駐車場に、青年が軽トラを停めたのですが、サイドブレーキを忘れたまま入店。軽トラは穏やかな傾斜道を一人バックしたということです(怖)。民家の方には可愛そうですが、対人事故でないだけ不幸中の幸いでした。写真の青いシャツを着た青年が運転手。大慌てで車に走っていくところです。左のシャツの男性は撮影をしているようですが、一体何もの? ※というハチローも人のこと言えませんが(笑)。

 そんな小話も交えつつ…(だから長くなるっつーの)。

 さて、ゆふいん駅で待つこと数分、ついに「あそゆふ高原バス」がやってきました! 真っ赤なボディがかっちょいいっすぅー。手前のおじさんが超邪魔っすぅー。

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 写真でも分かるように、停車前からすでに降りる準備をするほど手際のよいバスガイドさん。ゆふいんの森号のお美しいスッチー予備軍お母さん世代にあたるかと…。しかし、ちゃきちゃきの博多女性(表現間違ってる?)という感じのエネルギッシュなバスガイドさん、この方がそれはもう素晴らしかったっす。お名前を聞くのを忘れましたが、ウン十年の経験を感じさせる職人技的なマイクパフォーマンスでした。車内放送で恐らく紙を読みながらしゃべっているであろうに、何度もかみまくっていたお美しいスッチー予備軍(バイト感覚?)とは、雲泥の差を感じる進行案内ぶり。その様子はムービーでないとお伝えできないのが残念無念。

 乗客はハチロー夫妻をいれて7、8人とガラガラだったもので、二人は左奥のいわゆるカズ席をゲット。眺めはOKです。あとは少しでも晴れ間が出ることを祈って…。あそゆふ高原バスはゆっくりと出発しました。

 阿蘇の美しい山並みが続く絶景…。そう聞いていたやまなみハイウェイ、ハチローが撮影した写真がこれです。

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 霧で何も見えないやないかーい(泣)。ボンジュゥ!

 それにしてもすごい霧です…。写真で振り返り、改めて思います。バスガイドさんも「ご覧下さい!延々と続くやまなみを…といつもならご紹介するところなんですが…」と苦笑い。それでも「お客様を喜ばせなければ」というガイド魂に火がついたのか、最後の手段に打って出ました。下写真です。

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 「通常ならこんなによく見えるんですよぉ」と写真集を掲げたのです!

 最後部座席(通称カズ席)のハチロー夫妻にとっては…

 「見えるかっつーの」(笑)

 さて、やまなみハイウェイは、高原のど真ん中を走っているので、牧場の牛や馬が道路に出てくるSCENEにも遭遇します。まず一枚目、乗馬風景です。妻が「よく撮ったね」と感動した奇跡の一枚を(笑)

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 二枚目は道路に飛び出した牛です。目が可愛かったなー。でもどうやって戻るんでしょうか? 早く戻らないとステーキになってしまうぞー。

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 こんな感じで数十㍍の至近距離しか拝めないまま、目的地の阿蘇山へ。※阿蘇山という山はなく総称です。

 火口付近までのケーブルカーにぜひ乗ってみたいと思っていたのです。しかし着いてみると「ガス発生のため運行休止中」との張り紙が! 風向きによって有毒ガスが流れてくるのだとか。これまた残念無念。時間を置けば可能性はあるのですが、バスツアーにそんな猶予はなし(泣)。下の土産物店を回って、出発しました。下写真は霧に消えてゆくケーブルカー。まぁ乗れたにしろ、この霧とガスでは何の風景も拝めなかったような気が…。ご夫婦と黒いワンちゃんが呆然と見上げていますね。

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 帰路、せめて「米塚だけでも見たい」と嘆く妻。「米塚」とは阿蘇の神様が米を積んで作ったという伝説が残る可愛い火口。女性観光客に大人気だとか(詳しくは下記を)。往路でも霧で全く見えませんでしたから。阿蘇まで来たという証を一つでも瞼に焼きつけておきたいのでしょう。

 そんな沖縄から来た運の悪い夫婦に、阿蘇の神様はちょっぴりだけ微笑んでくれました。「あ、米塚が見えましたよ!」。バスガイドさんの声が車中に響いたのです。た、確かに!(した写真)。慌ててミューを構える妻。タテじゃない、ヨコだぁ。

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 「ほうら、可愛かったでしょう」満足げなバスガイドさんの声に妻も同意。タテの構図(なぜ!)ながら何とか可愛い火山「米塚」を記念に収めました。

 ご参考に⇒「米塚について」

 次に向かったのは「くじゅう花公園」。サルビアケイトウの花が満開でした。下写真はサルビア畑で食べた「しそアイス」。美味しかったっす。

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  ケイトウの花畑。まるでジュウタンですね。九州はもう秋色が近づいているようです。

 

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 こんな感じで、期待満足度六割のバスツアーを終え、ゆふいんに戻りました。天気さえよければバスガイドさんの話ももっと楽しく聞けたでしょうねぇ。でもレンタカーではとても行けない山道を、カズ席(何回言う?)で満喫できた点では満足度100%です。

 さて旅の続きはまだありますが、それは後編につなぎたいと。ちょっと長すぎて疲れました(謝)。

 あと一回、お付き合い下さい!